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坂本真綾「シンガーソングライター」 

シンガーソングライター【初回限定盤】
坂本真綾「シンガーソングライター」
音楽活動は今年で17年目に突入した声優、坂本真綾の8thフル。
昨今の声優歌手では水樹奈々に並ぶ存在としてコンスタントに活動を続けるマーヤさん。今作のコンセプトはアルバムタイトル通り全曲の作詞作曲:坂本真綾であること、これ一本に尽きると思います。これまで菅野よう子を筆頭に様々なポップスの匠たちの音楽を享受してきた彼女にとって、新たな挑戦であり、音楽に真摯に向き合う姿勢を改めて感じ取ることができる一作です。

澄み切ったコーラスで心地よい幕開けの「遠く」。彼女の歌詞って割りと抽象的でつかみづらいのもあって、国語が苦手な私としては良し悪し付け辛い。とりあえず"遠く"と伸びやかに歌っている彼女の声は素敵です。次の「サンシャイン」もサビはシンプルに「遠く」と似た雰囲気の爽やかな曲。以前のアルバムにも収録されている「everywhere」と「誓い」はクオリティーが高いが今作に改めて入れてこなくてもとはちょっと思いました。「二コラ」からの中盤の流れはなかなか良いですね。アコースティックで温もりのある「二コラ」はアレンジの妙もあって完成度が高い。「Ask.」は高音パートを存分に聴ける今作のピーク。よく読むと結構投げやりにも見える歌詞ですが(笑)「なりたい」は明るめなアッパー。この辺は手堅く無難ですね。ちょっと菅野よう子を意識したんじゃないかと思う出来栄えの「カミナリ」。一番ひねりがあって面白いなと感じました。「僕の半分」はこれまた歌詞が分かり辛い。スローな入りから不意に来るBメロとサビ。ゆったりした長めの曲なので既にラストの雰囲気なんですが、あともう一曲。最後の表題曲「シンガーソングライター」はいわゆる音楽がテーマの音楽。これは単純に喜怒哀楽の楽だけを取り出したピースフルな大団円。終盤の転調も待ってましたと言わんばかりに効果的に入っていて良いですね。

アルバム全体としては穏やかでまとまりのある印象。これまでの作品に見受けられた、単体では良曲だが流れにはそぐわないアニメタイアップ曲や制作者がバラバラであることから感じる微妙な違和感は全くないです。楽曲の雰囲気としては菅野よう子から離れた「夕凪LOOP」以降に近いですが、全体のまとまり方は「Lucy」等の菅野プロデュース時代の作品も想起します。このあたりはいい具合にいろんなところからの影響を受けていると言ってよさそうです。曲の作り手が自分自身になってもなお、これまでの歌手・坂本真綾のイメージを崩すことなくすんなり受け入れることができました。ただ、初の試みにしては優等生を貫き過ぎているかなとも思います。なんか既に完成形を持ってこられた感じ。もうちょっと試行錯誤あってラフな形をあえて残したり、作曲を通じて新たな一面が垣間見えるような冒険があっても良かったかなと個人的には思います。ある意味難しい注文をつけてしまいましたが、今後の制作活動にも期待しています。

★★★★☆




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