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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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まじ娘「Contrast」 

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まじ娘「Contrast」
ニコニコ動画などで活躍する歌い手、まじ娘の1st。
光と影を映し出す心の叫び。

『歌い手』出身シンガーの期待のホープ。ここ最近のニコニコ動画界隈のトレンドは完全に追えなくなっているのですが、良曲が詰め込まれた凄まじい作品になっています。

まず選曲について。ボーカロイド楽曲が原曲となっているものも多いですが、私が知っていたのは「サリシノハラ」、「ペテン師が笑う頃に」の2曲のみ。100万再生を超えている「独りんぼエンヴィー」、「ウミユリ海底譚」といったクセの強いメロディが特徴的なロックテイストな曲あり、「ハルニキミト」、「回らないトゥシューズ」といったエレクトロニカの緻密で洒落っ気のあるアレンジが楽しめる曲もあります。
ストレイテナーのホリエアツシによる「アマデウス」は今作を知るきっかけとなった曲ですが、イントロからカッコいいですね。ダンスロック調のノリの良さに加えて、サビの切迫感がたまらなく好きです。同じく、書き下ろし曲である「グロウフライ」、「Hypocrite Syndrome」、「ノクターンとクラゲ」もそれぞれベクトルこそ違いますが、エネルギーに溢れています。

そして彼女のボーカル。メランコリーやセンチメンタルを含んだ声質の持ち主であり、繊細なだけではなくパワフルな曲にも対応できる表現力の高さが魅力です。序盤にある「心做し」が特に良いですね。声を枯らしながら歌い叫ぶ迫真のボーカルに胸を打たれました。自身が手掛けた「end」でもそうでしたが、感情の起伏が激しいドラマチックな曲が得意なようです。ラストの「羊水の記憶」は神秘的な雰囲気が漂うアレンジと伸びやかなボーカルが良いですね。亡くなった母親が作った作品であるという背景を知ると、より感慨深くなります。

『歌い手』という存在に対する賛否はあるとは思いますが、ボーカロイド原曲の良さを生の声によって引き立てている好例と言っていいでしょう。もともと定評を得ているインパクトの強い曲が多いのですが、そこを超えてしっかりと自分のモノにできていると思いました。またボーカロイド曲も漁ってみたくなったなあと。正直な話、最初はアーティスト名を見て敬遠するところでしたが、杞憂むしろ大発見でした。バイアスやカテゴリーに囚われずに聴いてみるべき作品だと思います。

★★★★★


小島(こじま)→まじ娘(まじこ)。なるほどね。




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