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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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Sound Horizon「Nein」 

9th Story CD『Nein』 初回盤 (CD+DVD)
Sound Horizon「Nein」
サウンドクリエーターRevoが率いる幻想楽団、Sound Horizonの9th Story CD。
集大成の『第九の地平線』。

これまでアルバム一作ごとに濃密な物語を紡いできた彼らのメジャーデビュー10周年記念作品。ディスコグラフィーをなぞるように構成された楽曲の数々は、まさに歴史を辿るような壮大な組曲となっています。

「檻の中の箱庭」はエレクトリックでサイバーなアレンジが新鮮なリード曲。こういう趣向は同人時代の作品以来なのでは。みゃうみゃうと猫の鳴き声のような合いの手が可愛いです。いきなりズッコケそうになりました。

「名もなき女の詩」は1stの「Chronicle」から登場する詩人バラッドの物語。荘厳なオペラ調で始まったかと思ったら、じまんぐのターンを経て、愉快で陽気なパン屋ソングが展開されてこれまたズッコケそうなりました。悲劇を描くことが多かっただけに、めでたしめでたしで締めるのも珍しいですね。

「食物が連なる世界」は2ndの「Thanatos」収録の「輪廻の砂時計」をベースとしています。原曲の美しさを損なわないボーカルの上品さが素敵です。さりげなく"巨乳"とか歌っていて草生えました。終盤の閣下のパートがイケメンで結構好きですね。南里侑香の声優としての仕事ぶりも聴けます。幸薄い感じがよく出ています。

「言えなかった言の葉」は3rdの「LOST」収録の「ゆりかご」より。あらまりを彷彿とさせるネーミングの結良まりの歌唱がグッド。センチメンタルな入りから気丈に振る舞う女性の力強さも感じ取れ、一連のメロディーの流れも綺麗でした。不意に出てくるコミカルパートの存在が煙たさすら感じますが。

「憎しみを花束に代えて」は4thの「Elysion」収録の「StarDust」より。やっぱり「StarDust」のサビはサンホラ屈指のメロディーだと思いますね。体温が2度くらい上がりました。"ベルコレ"とか"寄付"とか謎展開が多すぎて笑いを取りに来過ぎだろと思いましたが、ラストのパートがカッコいいので許せます。

「西洋骨董屋根裏堂」は骨董屋を舞台にした今作のオリジナルストーリーのようですが、まるで意味が分かりません。ただひたすらに怪しいサンホラクオリティー。何人がボーカル参加しているのか分からないくらいに目まぐるしい展開。割と少人数で歌い分け、演じ分けているらしいですが。

「涙では消せない焔」は5thの「Roman」収録の「焔」より。「Roman」は過去作の中でも最も好きなアルバムです。原曲でもボーカルを務めたRIKKIが降臨。この絶大なる安心感。戦闘モノの熱い展開から、母性を感じる美しいボーカルワークも堪能できるオイシイ一曲。ラストは感動モノですわ。

「愛という名の咎」は6thの「Moira」収録の「死せる乙女その手には水月」より。最初からクライマックスな展開ですが、登場人物2人のラブラブぶりが眩しすぎてヤラレマシタ。栗林みな実の声は今作のボーカル陣の中でも一番好きです。これもラストの熱気がメタリックで尋常じゃないですね。

「忘れな月夜」は7thのMärchen収録の「磔刑の聖女」より。原曲の悲しくも美しいイメージを踏襲した作りが良いですね。前曲にも多く含まれている「蒼と白の境界線」のメロディーの万能ぶり。それにしても母親像を描くのが好きだね。女の幸せ=子どもを授かるという思考なのだろうか。

インタールード「輪∞廻」を経て、ラストは閣下ソロの「最果てのL」。今作全体を総括した内容になっており、最後のメッセージはまさに彼がこれまで作品を通じて言いたかった一つの結論ではないかと思いました。

彼らのアルバムについてレビューするのはこれが最初ですが、今作にて5作連続の個人的名盤入りとなりました。今作は集大成でハイパーボリューミーな内容。正直言って一見さんには敷居が高過ぎます。全11曲で80分弱という詰め込みよう。それぞれの曲が組曲のように展開を変えていくので、実質30曲くらい聴いているような気分になります。原曲で描かれた物語のアナザーストーリーを描いているようですが、そもそもがよく分かっていないので歌詞の意味するところが消化できていません。(というか歌詞が常人には読めません)しかし、稀代のメロディーメーカーと(私には)呼ばれるRevo閣下による名フレーズの数々を惜しみなく聴くことができ、一曲ごとにメインボーカルや声優を変える贅沢さもシリーズ最高レベルと言えるでしょう。自主制作時代の作品のリバイバルも含めていただけに、元相方のあらまりが参加していればなお良かったのですが。先にも書きましたが、一見さんには敷居が高く初見殺しな内容なので、初めて聴いてみようと思っている方は「Elysion ~楽園幻想物語組曲~」か「Roman」あたりから入るのがベターかと思います。(結局、初見殺しなのは同じですが…)

★★★★★


あなたもサンホラワールドへ!(試聴)

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