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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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分島花音「ツキナミ」 

ツキナミ
分島花音「ツキナミ」
2008年デビューのシンガーソングライター、分島花音の3rd。
決してツキナミではない非凡さ。

タイトルで割と損しているのではないかと思ってしまう作品。ゴスロリ系のチェリスト兼ボーカリストとしてのデビューから7年。ゴシックでメルヘンな要素が薄れて、より生活感のあるテーマで等身大の自分を表現した曲が増えています。冒頭から、シングル曲「killy killy JOKER」、リード曲「ツキナミ」とストリングスを交えた疾走感のあるロックナンバーを配置し、いわゆるアニメ声のイメージが強かったボーカルもやや大人びた印象を受けました。

ストリングス+ロックの極め付けは江口亮編曲の「world's end, girl's rondo」。開始7秒くらいでそれと分かる江口イズムが集結した曲であり、隙間なく音を敷き詰めたアレンジに一気に引き込まれます。彼の2014年の仕事の中でも屈指の出来と言えるでしょう。同じくアレンジが光っていた軽妙なジャズ歌謡「芸術家のかわいい想像たち」も好きな曲。より子の「Vant」を彷彿とさせました。

「signal」、「ナイチンゲール」といったミドルテンポの曲では、時にエモーショナル、時にセンチメンタルに揺れるボーカルの表現力の向上が見られました。キュートさを売りにした曲もちらほらあり、"残業"や"終電"というワードが出てくるとは思わなかったEDM「さんすくみ」、ストリングスとパーカッションというオーガニックで優しい雰囲気の「チョコレート」、ミュージカル風で構成がややプログレッシブな「ファールプレーにくらり」あたりは面白いアプローチでした。

アルバムタイトルの「ツキナミ」が意味するところは、もちろん『月並み』からなのですが、それ以外に『心臓と脳』というテーマも含んでいるとのこと(漢字に月が含まれているため)。直情的な表現と理性的で計算された表現が合わさっていると言えばいいでしょうか。籠の中の鳥のようなお嬢様的ポジションから枷が外れたというか、振り切れた部分が多々あり、今まで眠っていたポテンシャルが見事に引き出された感じがします。アニソン系SSWとして一時期存在すら忘れかけていたのですが、一気に巻き返してきたのは嬉しい誤算でしたね。

★★★★☆


ゴシックではないけど、ロリータの部分は残しているといった感じ。




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