hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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大森靖子「洗脳」 

洗脳
大森靖子「洗脳」
愛媛出身の女性シンガーソングライター、大森靖子のメジャー1st。
無敵の少女、ついにメジャーへ。

冒頭の「絶対絶望絶好調」から、怒涛のキラーチューン攻勢。やんちゃっぽさと奥ゆかしさを兼ね備えた傍若無人ぶりが、スターを取ったマリオのごとく無敵に輝いて見える。"さよなら あんなに~"の件はずるいくらいに良い。
「イミテーションガール」はEDM風の曲。インディー時代では考えられなかったサウンドだ。切ない進行のBメロが秀逸。
「きゅるきゅる」はシングル曲。この曲も無敵感というか、世界は彼女を中心に回っているのではないかという錯覚に陥るようなパワーがある。

「ノスタルジックJ-pop」は今作の核となる曲。不穏なワードを散りばめた序盤を抜けて、J-POPの甘酸っぱさを踏襲したメロディーとウィスパー気味のボーカルがなんともくすぐったい。
「ナナちゃんの再生講座」はメルヘンな曲調に"こんにゃく"という不相応なワードが入りこむのがシュール極まりないが、展開の読めなさに振り回されて結果的に洗脳される運びに。
「子供じゃないもん17」はアイドルでも歌わねーよというくらいのアイドルチックな曲。無邪気を装った小悪魔ぶりがなかなかエグい。そもそもセブンティーンから10年も経過しているんだけど…

「呪いは水色」は「ノスタルジックJ-pop」に続いてじっくり聴かせるタイプの曲。サビの名曲っぽさの正体は一体何なんだろう。呪いかな。
「ロックンロールパラダイス」はロックンロールとは言っても打ち込み系のポップな曲。冒頭の"ライブハウス武道館"は彼女の行く末を暗示しているのか。今の勢いだと本当にやりかねない。
「私は面白い絶対面白いたぶん」は早急なギター演奏から高速ラップで捲し立てたと思ったら、ダブステップを交えてきて、さらにサビはJ-POPなキャッチーさで…とだいぶクレイジーな構成。最後のセリフがよく考えるとホラーでしかないので必聴。

「きすみぃきるみぃ」は相対性理論のようなゆるふわシュールポップス。実際のところはピアノが跳ね回ったり、パーカションも自重せず荒ぶっていたりとアグレッシブな構成なのだが、それを感じさせないマイペースでキュートなボーカルがいい感じ。
「焼肉デート」はA,Bメロあたりは小室作曲っぽい切なさがあったのだが、サビはアイドル的パワーポップに。中盤はラップも炸裂。ゲスの極み乙女。以上に『ヒップホッププログレ』をやっている気さえする。手数が多過ぎるよ。
「デートはやめよう」はまさかの前曲否定なタイトルが面白かった、初期の面影があるシンプルな曲。喉が焼けるような甘ったるさである。
「おまけ♡~スーパーフリーポップ~」はフリーポップと書いてあるので身構えて聴いたのだが、序盤は結構オシャレに仕上がっていると思った。3分過ぎからは一人で聴いた方がいい。"えっ?"って言いたいのはこっちです。

どういう風の吹き回しなのか、avexからメジャーデビュー。そして今作が初めてのアルバムとなります。元来の音楽性とはだいぶかけ離れている気がしますが、メジャーらしい華やかさがあり、確実に人の動きを止める秀逸なメロディーラインは健在。よりJ-POPのど真ん中で音を鳴らすという姿勢は、最近の若手バンド勢とも呼応しており、アイドル好きの明るい性分が素直に作品に出てきたのではないでしょうか。聴いている側が恥ずかしくなるようなくすぐったさがあったり、音の波に頭がリフレッシュされるような感覚も覚えました。込み入った展開が増えた中で、アレンジャーはよく頑張ってまとめたなあと感心。果たしてこの無敵状態はいつまで続くのでしょうか。

★★★★☆


オオモリセイコのかげぶんしん!


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category: アルバムレビュー

コメント

hawaiibem様 こんばんは

>どういう風の吹き回しなのか、avexからメジャーデビュー。
まずこれに驚きますよね。
デビュー・アルバムの頃には、この流れは予想できませんでした。

プロデューサー8人投入で前作以上にバラエティに富んでいるのに
バッチリ個性が活きているのは凄いですね。

ただ、ダウナーなブルース~フォーク歌手を応援していたはずの自分は、
シンディ・ローパーなみのポジティヴ・フェミニン(根底はしっかりネガティヴですが)に当惑するばかり。

>確実に人の動きを止める秀逸なメロディーラインは健在。
そうですよね、いいメロディメイカーなんですよ。

こちらのレビューを読んで再チャレンジしてみます。

「デートはやめよう」に初期の面影があるのですか。
要チェックですね。

URL | GAOHEWGII #-

2015/01/17 01:15 * edit *

Re: タイトルなし

>GAOHEWGIIさん

ホップ、ステップ、ジャンプとばかりに、あれよあれよと言う間にテレビにも出るような存在になってしまいましたね。前々作のレビューを書いていた時には想像していなかったことです。

> ただ、ダウナーなブルース~フォーク歌手を応援していたはずの自分は、
> シンディ・ローパーなみのポジティヴ・フェミニン(根底はしっかりネガティヴですが)に当惑するばかり。

彼女に関しては、割りと回を追うごとに評価を上げているレビューが多い気がしますが、こういう意見もあってしかるべきだなと思います。
シンプルに良いフレーズを生み出せる能力がありながら、ゴテゴテと音を足し過ぎな部分も気にはなりました。

>「デートはやめよう」に初期の面影があるのですか。

シンプルな弾き語り系という意味で、唯一名残があるかと思います。
是非聴いてみて下さい。

URL | hawaiibem #-

2015/01/17 21:22 * edit *

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