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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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ハリネコ「roOt.」 

roOt.
ハリネコ「roOt.」
札幌出身のシンガーソングライターである沙知による音楽プロジェクト、ハリネコの1stフル。
前作「とうきょう」の感想はこちら
深化するフリーポップ。

リード曲「砂の絵」はピアノ+シンセの音の混じり合いと独特の節回しのボーカルが早くも開花し、ハリネコワールドに引き込まれる。脆く崩れ落ちそうな不安定な感覚にも苛まれるが不思議とクセになる。
「真藍の実」はどこか間の抜けた調子のイントロを皮切りに、音程の正誤が判断できないカオスなバンドアンサンブルが鳴らされる。終盤の唐突な盛り上がりにも揺さぶられる。
「さくらのいつか」はスローでしっとりとした雰囲気はあるが、ドラムやシンセによって音に奥行きが増した作りになっている。中盤からは特に幻想的。

「</s>」は冒頭からノイズ炸裂でテンポの概念が一時なくなったり、やりたい放題な感じがするのだが、音を過剰に詰め込んでいないので自然とクールな歌モノとして聴ける。
「汗とシーツ」はしんみりする繊細なタッチのピアノ弾き語り曲(演奏で参加しているRyo Hamamoto氏のカバー)。なのだが裏で鳴っているドラムが荒ぶっており、思わず別の曲を同時再生しているのではないかと耳を疑った。ドラムの音はあえて小さくされているのだが相当激しいので気になる。

インタールード的な1分程度の小曲「is here」を経て、「空と風と水の彼方へ」はチェロが唯一入る曲であり、風光明媚な情景を想起させ、流麗でクラシカルな雰囲気に安らぐ。と思って聴き進めていくと、即興性の高い展開も待ち受けているので油断できない。
「ハロー、さよなら」は今作で最もJ-POP的な人懐っこいメロディーの曲。インストの延長線にあるようなトリッキーな曲がある中でこういう曲の存在は非常に落ち着く。
「Good-bye dawn.」は7分強の大曲。前作で言うところの「Mother Sun.」みたいな曲で、ゆったりとした進行からスケール感を増していく展開が魅力。

バンドの形態が変化して以降初となる作品。各方面で活躍するプレイヤーが楽曲制作に関わっていることもあり、より音楽性の幅が広がった印象が強いです。個人的には、蓮尾理之氏(ex. School Food Punishment)が参加しているのが最大の注目ポイントでしたが、ノイジーなシンセサウンドが上手く取り入れられていましたね。沙知さんの伸びやかなボーカルとピアノの旋律に心洗われる場面もあれば、一寸先が分からない複雑な展開に少し息を飲む場面もあるという前作から続くフリーポップぶりは健在。予想のつかないところに音が運ばれるメロディーの自由度の高さはやはり凄いものがありますね。幅広い曲調に対応できるボーカルも一段とスキルアップしたように思います。おそらくバンドメンバーは流動的に変わっていくと思いますが、いまだに引き出しのほんの一部しか見せていないのではと感じずにはいられない内容でした。

★★★★


まさか蓮尾さんと絡むとは思わなかった。嬉しい驚き。


ライブだから遊びがあるように思うかもしれないけど、音源もだいたいこんな感じ。



※追記
沙知さんからコメントを頂きました!ありがとうございます!

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