hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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Annabel「TALK」 

TALK 【初回限定盤】(DVD付)
Annabel「TALK」
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の女性歌手、Annabel(アナベル)の2nd。
アニソン系ですが、聴き逃さなくて良かったと心底思える良盤です。

「I.C」は感傷ベクトルの田口囁一の作曲。『泣き』を感じる澄んだボーカルから始まるロックナンバー。疾走感+センチメンタルの良い組合せ。
「混線と対話」は385(元School Food Punishment)の蓮尾理之の作曲(ベースは元SFPの山崎さん)。都会的なエレクトロロックぶりはまさにSFPそのもので興奮を禁じ得ない。江口亮さんと蓮尾さんの音楽性ってやはり近いものがあるのだけど、蓮尾さんの方が洗練と混沌を上手く共存させていると思う。何はともあれ良曲。
「指標」は以前から彼女のプロデュースをしていたmyuの作曲。ストリングス+打ち込みの切ない系の流れが続く。
「sky needle」はアコギとストリングスの組み合わせが晴れやかで爽やかな響き。まったりと癒される。

「CLOUDY」からはエレクトロ寄りのアレンジがしばらく続く。この曲は全英詞で浮遊感たっぷり。アニソンっぽさゼロ。
「Alternative」は深遠なエレクトロニカ的なアプローチ。こんなのがアニメのEDに使われているのか。クオリティ高いな。
「カラのなか」はハイスイノナサの照井順政の作曲。無機質でミニマルなピアノのフレーズがハイスイノナサそのもの。幻想的で緻密なアレンジに抜かりない。優秀な仕事ぶり。
「青に融ける」はテンポ早めで様々な音を散りばめたアレンジが面白い。サビの勢いも良いね。

「スプリンタートリップ」はクラムボンのミトの作曲。ダイナミックだけどハートフルな心地良さも感じるバンドサウンドがいかにもミトさんらしい。
「Dream Reverse」はRasmus Faberの作曲。全英詞でドリーミーな音使いが耳に優しい。
「未完成な星の住人」は再び蓮尾作曲。SFPで言うところの「sea-through communication」的な明るいポップ曲。アコースティックな音の使い方が秀逸。
「スモルワールドロップ」はやなぎなぎやChouchoが好きなら高い確率で反応するであろう可愛らしさと爽やかさが両立された良質ポップス。

作曲家陣からしてハマるべくしてハマった作品。「対象a」は知っていたのに、何故今までしっかり聴いていなかったのかと思ってしまうくらいでした。澄み切った清純系ボーカルとエレクトロサウンドが相まって実に気持ちの良い構成になっています。エレクトロロックだけでなく、エレクトロニカ系も歌っているのが魅力で、やなぎなぎとユニットを組んでいたことも合点がいきます。作曲家別に聴いてみると、元SFP蓮尾さん、ハイスイノナサ照井さんの楽曲は持ち味がしっかり出ており、彼らのファンであれば一聴の価値ありです。それとともに、前作からプロデュースしているmyuさんの貢献度がやはり高く、緻密なエレクトロサウンドという点で言えば、前に挙げた2人にも負けず劣らずな構成力の高さを持っています。アニソンですが、アニソンっぽいなと思わせる曲は全くないのでエレクトロ系+女性ボーカルに興味がある人には広くおススメしたいです。

★★★★★


ルックスも良いとか完璧にも程があるよ




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category: アルバムレビュー

コメント

「混線と対話」はSFPっぽいなと感じたんですよね。まさかご本人様の作曲だったとは。
「スモルワールドロップ」が主題歌のアニメは見たことがあります。その時は完全にスルーしていたのですが、こんな形で再び名前を見るとは思ってませんでした。
エレクトロっぽい曲が多いというのは意外でした。レビューを読んで興味が出てきましたね。

URL | えむけー #PcvYsX0w

2014/05/06 00:13 * edit *

Re: タイトルなし

>えむけーさん

楽曲はすでにご存知でしたか。(教えて欲しかったです…)
SFPっぽいけどSFPが関与していない曲も多くある中で、「混線と対話」は正真正銘SFPでしたね。
私もこれを知った時は驚きましたよ。

エレクトロとひとえに言っても、ロック、ポップス、エレクトロニカと様々なタイプが入っています。
ぜひ聴いてみて下さい。

URL | hawaiibem #-

2014/05/06 00:34 * edit *

うわぁ~

ご無沙汰してます。気管支炎でくたばっていました。いや~、「混沌と対話」てsfpや。相対性理論も、やくしまるさんメインと思いきや脱退した真壁さんこそがサウンドキーパーソンであることをハナエさんの作品で理解しましたけど、これも同様のことが言えそうかも。さすが蓮尾さん。la la larksで完璧に満足できなかった理由が理解できた気がします。

てか、えむけーさん、こちらにいらっしゃっていたとは。私もブログ再開しましたよ。

URL | バツ丸 #-

2014/05/09 00:05 * edit *

Re: うわぁ~

>バツ丸さん

GWもお忙しかったようで、ご無事で何よりです。
蓮尾さんの仕事ぶりが素晴らしいですね。la la larksとの違いを上手く説明できていませんが、何か違いがあるんですよね。(動画では入っていない曲の後半部分とか特に。)
ハイスイノナサも参加しているので、全体的に確実に気に入る作品だと思います。ぜひチェックを。

URL | hawaiibem #-

2014/05/10 00:25 * edit *

ありがとうございます

最近は他に、ドラマ「アリスの棘」で挿入歌として起用され話題になっている、AJYSYTZというバンドが気になりますね。ご存じだと思いますが。見事な北欧系音楽です。

http://www.ajysytz.eek.jp/ で視聴可能。

しっかし、やはり蓮尾さんのキーボードは江口さんより躍動感とポップ感、そしてキレがあるのだと思います。アクセントとして最高というべきか。なかなかうまく言えないのですが、ほんと動画を一聴しただけでなんか勝手にすっきりしてしまいました。

URL | バツ丸 #-

2014/05/10 00:48 * edit *

Re: ありがとうございます

>バツ丸さん

AJYSYTZは初耳です。ドラマ、アニメをほとんど観ていないのでタイアップものの情報収集に弱くて…
北欧系と聴いてAureoleらの属しているkilk recordsっぽいなと思ったらそのまさかでした。
同時リリースしているもう一人の方(arai tasuku)はすでにアルバムを聴いているのに、何故こちらはスルーしていたのか…謎です。

>やはり蓮尾さんのキーボードは江口さんより躍動感とポップ感、そしてキレがあるのだと思います。
野性味とか凶暴性みたいなものを秘めている感じがしますね。ノイジーな音の使い方とかは今作を聴いても顕著に特徴が出ていたところかもしれません。

URL | hawaiibem #-

2014/05/10 01:34 * edit *

取り急ぎ、TALK

どうもです。ようやくTALK聴けました。
一言、すげ〜。1.2曲で死にました。
いい作品ではなくて、聴いていてゾクゾクするヤバイ作品ですね。

sfp以上に初期sfpっぽい。

いや〜、ありがとうございます。

URL | バツ丸 #-

2014/05/22 20:49 * edit *

Re: 取り急ぎ、TALK

>バツ丸さん

おー!聴かれましたか!非常に好感触なようで何よりです。

なるほど、初期sfpを引っ張り出してきますか。
後期では薄れていたエレクトロニカの部分がこのアルバムでは見事に出ているなあとは思いますが。

レビューも期待していいんですかね?

URL | hawaiibem #-

2014/05/22 23:50 * edit *

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