hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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Cö shu Nie「オルグ」 

オルグ
Cö shu Nie「オルグ」
神戸出身の男女3人組バンド、Cö shu Nie(コシュニエ)の2nd。
なんだ、ただの天才か。

「レテへの行進」はカオスの権化のようなオープニング。宗教的な風合いも少しあり、何かを召喚するような勢いもある。"レテ"とは何かとか考える暇などもはや与えられていない。考えるな感じろの世界。何か近いもので例えられたらいいのだが、言葉が見つからんぞ。
「セータカノッポさん」は赤い公園も真っ青の早急なオルタナロックぶりが実に刺激的で、落ち着いて聴いていられる時間は皆無。後半がカッコいいのよ。
「燃える水槽」は"死に絶えてしまったように横たえた身体に カリフラワーが生えて緑を肥やすの"という冒頭の歌詞が好きな曲。テンポよくキュートにエモーショナルに突き進む展開が気持ちいい。
「ö=Simple is!」は正真正銘キュートでポップな曲。引き出し多いな。いつ覚醒するのかと身構えて聴いてしまったが、終始控えめなアレンジとボーカルに安心感が。間奏の小気味いいギター演奏が聴きどころ。歌い終わりが何かのCMソングみたいで妙に印象に残る。

「蓮沼の集会」はリード曲。開始20秒くらいでKO。何なんだこれは。突拍子もなく入るコーラスに壮大なクラシカルアレンジによるサビに鳥肌モノの感動。どこを切っても別の表情が出てくる不思議な金太郎飴のようじゃないか(例えが雑)
「家」はコーラスワークによって表現される深い海の底に沈んでいくような雰囲気の曲。うわー好きだ。でもタイトルは「家」というところがこれまた独創的。
「モナドノック」は弱めのボーカルとピアノのセットで構成されているシンプルな曲だが、ただのしっとり系で終わるはずもなく中盤はまがまがしい展開に。

余程のことでないとこういう言葉は使わないようにしているつもりですが、まさに天才ですね。1st以上に密度の高い音楽が出来ています。万人受けするとはお世辞にも言えないくらい、孤高な存在へとまた一歩ステップアップしております。人が歌う曲として成立しているのか理解できない高度なメロディーを、コーラスを交えて神聖に歌い上げるボーカルの力量。少々キュート要素が増した感じがしますね。何に影響されたらこんな音楽が作れるようになるのかやはり分からないが、変拍子慣れしていないと音に酔う(車酔い的な意味で)のではないかと。私は別の意味で酔いしれましたよ。兎にも角にもとんでもない逸材だと思うので、怖いもの聴きたさで彼らの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょう。

★★★★★


パズルトレーラー。ただでさえ分かり辛いものがさらに分かり辛くなっております。


この不思議なキャラちょっと可愛いぞ。


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category: アルバムレビュー

コメント

JPOPらしからぬことをされると洋楽目線で・・・

hawaiibem様
こんばんは

変拍子、ダイナミズムにはプログレの影響があるのかな。
「海洋地形学」辺りのイエス、中期クリムゾン、マグマなどが
思い当たりましたが・・・どうでしょう。

ただ上記のグループに比べて
曲の構成力で今一歩届いていない印象。
ぶつ切りして無理やりツギハギしたような感じがします。
正直、めまぐるしい展開で何を歌っているのか
頭に入ってきません。
演奏面ではリズム隊が弱いかな。

もちろんJPOPとして考えればすごいですし、
ニッチなところを探る嗅覚や野心は素晴らしい。

それから、この音楽性で3分に収めようという発想。
凄いです。

URL | GAOHEWGII #-

2014/02/23 18:12 * edit *

Re: JPOPらしからぬことをされると洋楽目線で・・・

>GAOHEWGIIさん

なかなか参考になるご意見ありがとうございます。
プログレはもとより洋楽もまともに聴いていないので、
挙げて頂いたバンドの凄さが分かっていないわけですが、
世界を見渡せば変態度、芸術度の高い音楽はまだまだあるのですね。

動画に挙げた「蓮沼の集会」は構成の複雑さは顕著ですね。他はもうちょっと聴きやすいはず。
彼らが何を歌っているかについては、歌詞カードが手元にある私でも理解できていません(笑)
ただ、突拍子もない展開や複雑さだけではないポップさに一目置いております。
時間の短さは確かに特徴的ですね。このアルバムは7曲で21分と非常にコンパクトです。

URL | hawaiibem #-

2014/02/23 20:05 * edit *

hawaiibem様
こんばんは

洋楽はほぼ聴かないのですね。

ただ機会があれば・・・ということであれば
おすすめさせてください。
(偉そうでごめんなさい、且つ洋楽好きならではのイタイアクションでごめんなさい)

オルグの2作品の動画を聴いて確信しました。
彼らは80年代クリムゾンに影響を受けているようです。
ただイエスの叙情的メロディーもミックスされているので

今回は
YES Heart Of The Sunrise をおすすめします。
イントロだけで4分ある11分の大作ですが
是非YOUTUBEで聴いてみてください。

URL | GAOHEWGII #-

2014/02/24 02:29 * edit *

Re: タイトルなし

レビュー一覧を見て頂ければお分かりの通り、現時点で洋楽は1枚しかレビューしていません。
実際に、聴く音楽の99%は邦楽ですね。

またまた楽曲の紹介ありがとうございます。
イントロはどこかで聴き覚えが…この部分だけでも結構満足できるくらい濃くてカッコいいですね。
プログレというと、大仰でもったいつけたイメージが先行しがちですが、
思いの外親しみやすさがあるというか、確かにコシュニエの音楽の源流としてこういう音楽の存在は
大きいなあという気がしました。

URL | hawaiibem #-

2014/02/24 22:29 * edit *

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