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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

吉澤嘉代子 ファーストワンマンショウ ~夢で逢えたってしょうがないでSHOW~ @ shibuya duo MUSIC EXCHANGE 

魔女修行新聞

魔女修行中のシンガーソングライター、吉澤嘉代子さんに夢で逢えたってしょうがないので逢いに行きました。

リリース日の翌日に書いたレビューも参考までに。
・吉澤嘉代子「魔女図鑑」

セットリスト(OTOTOYのレポートより抜粋)
1. ラブラブ
2. ひゅー
3. チョベリグ
4. 恥ずかしい
5. 涙のイヤリング(夢ver.)
6. 化粧落とし
7. ひゅるリメンバー
8. らりるれりん
9. ぶらんこ乗り
10. シーラカンス通り
11. がらんどう
12. 氷砂糖
13. 泣き虫ジュゴン
14. ストッキング
15. 未成年の主張
EC1. 東京絶景
EC2. 美少女
EC3. 23歳

会場に入る時にまず貰ったのが、写真にも載せた『魔女修行新聞』。新聞の見出しにある通り、嘉代子さんがワンマンショウ前日に眠りについて以来、目が覚めていないらしいのだ。この新聞、裏側にもショウまでのカウントダウンを記録(カウント忘れ・間違いを採点)した『魔女修行の100日間』、今回参加しているバンドメンバーを紹介(できているのかは不明)している『楽器をあやつる妖精が確認される』、4コマ漫画『がんばれカヨコちゃん』とツッコミどころ満載の充実した記事になっていました。ちなみに創刊号でありながら、廃刊させていただくとのこと。残念。

そんな新聞を読んでしばらく開演を待っていると、なんとも不気味なアナウンスが。『孫の嘉代子が』と言っているのでどうやらお婆ちゃんの魔女の声らしい。嘉代子さんの家系は元々魔女の血筋という設定なんですね。公演に際しての注意点等、割りと真面目なことも言い放ち、自ら『設定』というメタ発言までするお婆ちゃんでしたが、まるで遊園地のアトラクション(ホーンテッドマンション的な)でも始まるかのような演出で気分が高揚しました。

ステージ中央にあるモニターからSLEEPERS FILM制作のMV3本を編集した映像、就寝前の嘉代子さんのコメントビデオが流れる。えらい凝った作りだ。次にアナウンスしたのは『ほうき』さん。彼女のtwitterにも時々登場してきます。先程書いた新聞には『ほうき氏(34)』という妙にリアルな年齢が書いてあったんだけど、真相は果たして…。ほうき氏曰く、このワンマンショウは嘉代子さんの夢の中で起こっていることだと。な、何だってー!(過剰反応)

そんなアナウンスの中、バンドメンバーである『妖精』たちが登場。今回派遣された妖精は、Gt.石崎光、Ba.酒井由里絵、Key.鈴林凛(人間界での俗名は西池達也)、Dr.張替智広の4人。キ、キンモクセイの張替さんだー!(過剰反応)そして嘉代子さん登場!魔女服かと思いきや、鮮やかな衣装で現れました。

ライブ開始までやけに長く語りましたが、ここからが感想。まず彼女は6曲入りのミニアルバムしか出していないため、今回聴く曲の実に3分の2は初めて聴く曲だったわけで、もういろいろ衝撃的でした。しかし、一聴して雰囲気のつかみやすい、親しみやすい曲が多かったため、ミニアルバムで描いていた彼女の世界の延長としてすんなり鑑賞に浸ることができました。1,2曲目「ラブラブ」、「ひゅー」とシンプルなタイトル(当時タイトル言ってたかな?)の未音源化曲でスタート。シンプルにインパクトのある要素を入れるのが得意な嘉代子さんらしい曲でした。3曲目は「チョベリグ」。死語の代表格みたいなタイトルですが、懐かしさのあるノリの良い曲だったので、上手いこと当てはまる言葉だなあと。歌は当然彼女の口から出ているのですが、セリフに関しては夢の中なので吹き替えになっているというこだわりよう。それに合わせてコミカルに身振り手振りする姿が可愛らしかった。

4曲目にしてようやくアルバム「魔女図鑑」からの選曲で「恥ずかしい」が登場。最後の"嗚呼"と叫ぶところが、原曲の何倍も声出していて凄いインパクトでした。七夕をテーマにした「涙のイヤリング(夢ver.)」でちょっとクールダウン。「化粧落とし」はおどろおどろしいサビが原曲以上に迫力を増していましたね。「ひゅるリメンバー」も未発表曲。どんな曲だったかなー。しみじみ聴いていた記憶が。「らりるれりん」では歌終わりに黒電話のベルが鳴り、嘉代子さんが電話を取るという演出が。彼女の歌っている時の表情の変え方もそうなんだけど、ミュージカルっぽいのが面白かったです。ここで暗転し、メンバーが一度いなくなりました。

次に出てきたのはゲスト出演のおおはた雄一さん(彼は妖精ではなく人間の可能性が高いとの情報)。小説「ぶらんこ乗り」の朗読に合わせてパーカッションを小さく入れるおおはた氏。朗読しながら嘉代子さんがステージに現れ、「ぶらんこ乗り」の演奏がスタート。ギターのみの静かなアレンジでしたが、良い緊張感が味わえましたね。おおはた氏の口笛演奏とコーラス参加の部分で感動。



バンドメンバーが再登場し、熱いバンドアンサンブルで聴き惚れた「シーラカンス通り」と「がらんどう」。「シーラカンス通り」はミニアルバムにはないダークさも帯びた曲で演奏が激しかったですね。そこからは落ち着きのある流れとして「氷砂糖」が入り、語り導入後に「泣き虫ジュゴン」が。いやー本当に泣きそうに歌う嘉代子さんが印象的でした。"海のなかでなくんだよ そうしたら誰もわかんない"はやっぱり良い詞だと何度でも書くよ。「ストッキング」はスリリングな展開でこれまたバンド生演奏で最初に聴けたのが贅沢だなあと思えた一曲。

そして彼女を知るきっかけとなった「未成年の主張」が本編のラストを飾る。今回のワンマンショウの副題にある『夢で逢えたってしょうがないでSHOW』はこの曲の歌詞"夢で会えたってしょうがないでしょう"をもじっているのです。元気良く曲が始まるのだが、途中で一度ストップ。夢の中でライブをやっていた設定が発動し、観客に"夢で会えたってしょうがないでしょう"のセリフを一斉に叫んでもらうよう呼びかける。これは彼女がヒーローショーのバイトをしていた時にやってみたかったことらしい。3回叫ぶと嘉代子さんついにお目覚め。縦横無尽に無邪気な踊りを見せて非常に華やかなクライマックスとなりました。

鳴りやまない拍手はアンコールの拍手に変わり、カヨココールをする人たちも出てきました。コール続けていた人GJです。コールしていた人もだいぶ疲れてきた頃に、嘉代子さん再登場。MVで浸透している黒い魔女服にほうきとカバンを持っている。吹き替えではないフリートークをして、おおはた雄一さんと共に「東京絶景」を演奏。人を星に例えて歌うこの曲は明るい未来が詰まっていて良い曲でしたね。しかし、まさか終盤であんなことが起こるとは(笑)

バンドメンバーが再度集まり、『生らりるれ理論』が開催。twitterでやっているお悩み相談のようなコーナーの出張版ですね。『昔から手放せていないものは』の問いには『ほうき』と魔女らしい模範解答。『好きな人に思いを伝えられない』との悩みには『好きって言えばいい』というやや手抜き(笑)回答。『人にはあまり理解されないこと』については、おかしなエピソードトークが飛び出し面白かったです。『ファンへの愛称をつけて欲しい』という問いについては、ファンをファンと呼ぶのさえおこがましいと最初言っており、結局その場では決まりませんでした。リトル・ウィッチ、ハリガネ、三つ編みと出てきた案が雑過ぎてワロタ。ハリガネって…。急に芝居が始まり、黒電話のベルが鳴って生らりるれ理論は終了。最初から最後まで笑いが絶えない企画でした。

アンコール2曲目で披露したのは「美少女」。拍手の練習をした後に演奏を楽しみました。練習の成果出たんかな。ちょっと難しかったかも。兎にも角にも楽しめたのでまあ良しとしましょう。バンドメンバー全員で手を繋いで挨拶。ホントにミュージカルっぽいなあ。

アンコール終了。しかし鳴りやまない拍手。すると再び嘉代子さんが一人で登場。いろいろデビューからの思いの丈を語り、つい最近作った「23歳」を演奏。ファンタジーな世界を演じてきた彼女にとって、この曲は自分自身を描いた曲ということで少し趣が違っていましたね。こういう側面を見せられると、やっぱり私自身も頑張っていかないとなあとかいろいろ思うわけですよ。ダブルアンコールにもしっかり応えてくれた彼女に感謝したいです。

ということで、以上18曲+αな充実したワンマンショウが終わりました。初ワンマンでこれだけお芝居みたいに作りこんだ演出をして、歌においても伸び伸びと各曲のキャラクターを演じていた嘉代子さん、凄すぎます。やはり並の新人ではありませんね。初めて聴いた未発表曲もバリエーション豊かで、次回作はさらにカラフルな仕上がりになるのではないかとワクワクが止まりませんね。



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コメント

こんばんは。

吉澤嘉代子のワンマン、行ってみたいと思いつつも結局行けなかったので、ライブレポ楽しく読ませてもらいました。
こんなに作り込まれた感じのステージだったんですね。
このライブ1回きりってなんかもったいない気がしちゃいます。
曲も、「魔女図鑑」に入ってない曲こんなにあるんですね。
音源化されるのが楽しみです。

URL | なっくる #-

2013/11/26 01:22 * edit *

Re: タイトルなし

長いレポを読んで頂いてありがとうございます。
ここに書き切れていないことがまだたくさんあるくらい、ステージ演出にはこだわりが見られましたね。
本人がやってみたかったことがいろいろ実現できたようです。
未発表曲を一気に聴き過ぎて何が何だか整理しきれていないのですが、今後出る作品も大いに期待できると思います。

URL | hawaiibem #-

2013/11/26 22:46 * edit *

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