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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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Alamaailman Vasarat「Valta(力業)」 

力業
Alamaailman Vasarat「Valta(力業)」
フィンランドの男性6人組楽団、Alamaailman Vasarat(アラマーイルマン・ヴァサラット)の新譜。
本記事でアルバムレビュー100記事目に到達(1記事にライトな感想を複数載せてズルしていたことがあるので100作目は既に越えている)。一応記念すべき記事にしようと過去の名盤のレビューとかも考えたが、一般的なレビューブログよりも何を紹介するか先読みが少しし辛いであろう当ブログらしく、初の試みとしてまさかの洋楽レビューをしたいと思います。洋楽は歌詞が分からんから苦手だと言う人がいるかもしれませんが、これは完全インストなのでご安心下さい。

フィンランドのイメージ。谷山浩子は「フィンランド」という曲の中で"憧れの国"と言っておきながら、"そんな感じの国"と適当にあしらっていましたが、おそらく北欧のそれぞれの国の違いは分からない人が多いのではないかと思います。かく言う私も各国の違いは正直分かりません。スペインに旅行した時にスウェーデン人の親子に話しかけられてビビりましたが、彼らの違いは分かりません。ただ、北欧を含めヨーロッパの民族音楽には不思議な魅力を感じて止まないのです。きっかけはアニソンやゲーソンであったり、J-POPでもこうした音楽を取り入れている方もいるので、そこからこのジャンルに入っていったわけですが、行き着いた先がまさにこのバンド。どうしてこんなところに辿り着くのか。

1997年に結成。"架空世界のワールドミュージック"と評される独創的な音楽性を持っており、そのジャンルは多岐に渡りとても簡潔に説明できる類のものではない。ただ一つ言えることは、とにかくヘンな音楽集団であることは確かです。既にフィンランドでは人気バンドの一つとなっており、来日公演も何度かしています。2013年も4月に浅草で公演済み。浅草というのが、これまたロケーションとしてなんだか可笑しくカオス度が増す。

さて、今作「Valta(力業)」の話ですが、Valtaとは英語のpowerに当たる言葉らしく、それをあえて「力業」と翻訳している模様。平たく言えば某番組と同じく"音楽の力"がテーマになっています。
ちなみに楽曲リストは
1.Riistomaasiirtaja(制圧)
2.Henkipatto(無法)
3.Hajakas(布衣)
4.Norsuvaljakko(巨象)
5.Haudankantaja(墳墓)
6.Luu messingilla(金色)
7.Vaara Kaarme(大蛇)
8.Uurnilla(骨壺)
9.Hirmuhallinto(暴威)
10.Raahuste(賞与)
となっています。日本語タイトルを見てもどんな曲だよというものばかりだと思います。

登場する楽器はサックス、トランペット、チェロ、キーボード、ドラムが主でその他キーの違う楽器が曲によっては出てきます。
重苦しいスタートの「制圧」。何からの制圧なのか。彼らなりの政治的主張が見え隠れする。ミニマルに盛り上がりを見せる序盤を抜けて、移り行くメロディー。不穏で雲行きの怪しい様が感じ取れる。
アラブ風な「無法」。フラメンコっぽくもあってよく分からん。文章化しにくいんですよ。
「布衣」は彼らの得意ジャンルの一つであるハイテンポ曲。ニコ動で言うところのタミフル。いかがわしさ満点の予測不能な展開。ドラムかっけー。チェロかっけー。金管かっけー。ってもう全部良いわけです。
「巨象」は重低音鳴り響くハード曲。なんぞこのベース渋すぎだろ。デカい何かがこちらに迫ってくるイメージで聴いてみると絶望感が半端ない。それこそ「進撃の巨人」みたいな。
「墳墓」はタンゴ風。なんでこんなタイトルにしたのか。野暮ったい導入から社交ダンスっぽくなって、勇ましさいファンファーレみたいになって…ネガなのかポジなのかもはっきりしない不思議感覚。
「金色」もアラブっぽい。石油王的な?簡単にアラブとか書いてるけど、クレズマーとか違いは全然分かっていません。でも聴いてて楽しい。
「大蛇」は今作で最も激しくて高速な曲。とにかくズッコケるくらい速い。蛇がこの速度で来たら速攻で丸のみされるわ。テクニックのある変態は誰も止めることができない。
「骨壺」はおっとり穏やかな曲。タイトルがこれまた不可解。アンビエント的に含まれる音の正体が分からなくて気になる。
「暴威」はタイトル通りなハードロックテイストで、ギターレスでこれだけ重厚な音を生み出せることに驚愕する。まあ弦であることに変わらないからね。一音一音の重みが耳に響く。
「賞与」は日本盤のボーナストラック。ボーナストラックだから「賞与」なわけですか。まんまですね。ただボーナスの喜ばしい雰囲気は全くないわけですが。

日本の音楽で知名度があるところで言えば、渋さ知らズとか東京スカパラダイスオーケストラみたいな楽団に近い存在ではないかと。ただ、これらの楽団とは一味違う異世界へのトリップを彼らは体験させてくれると思います。各曲レビューがだいぶ雑ですが、とりあえず激しいな、悲しいな、ノレるなみたいな直感的な面白さがふんだんに盛り込まれたアルバムになっております。フィンランドと言えば、きゃりーぱみゅぱみゅ人気が日本よりも先にやってくるような国。様々な音楽に対する寛容さが窺えますね。日本もいろんな音楽を受け入れる風潮になってもらいたいものです。


今作収録の「金色」。アルバム音源の方が激しい。


彼らと言えばコレな気がする。今作未収録の「Astiatehdas」。


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