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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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ピロカルピン「太陽と月のオアシス」 

太陽と月のオアシス(初回限定盤)(DVD付)
ピロカルピン「太陽と月のオアシス」
東京で結成された男女4人組ロックバンド、ピロカルピンのメジャー1stフル。
これまで5枚のミニアルバムを出してきて、今作が初のフルアルバム。早くから注目度の高いバンドとして活動してきましたが、じわじわと浸透しつつここまで辿り着いてきたような気がします。それにしても毎度ジャケットが素晴らしい。

サビの走り方が爽快な「時の抜け殻」。"謎の奇跡に 加速していく知恵熱"というフレーズ。ここで言う知恵熱とは本来の意味ではなく、頭使ってるという例えか。「パルプフィクション」は比較的攻めのアレンジをしている。Aメロが特にベースが利いている。"歓声"と"嬌声"といった韻の踏み方が印象的。彼女の声は嬌声という感じは一切ないが。
「夢はあけぼの」は好きな曲。サビの最初3音が特徴的。シンプルだけど深みがあります。シングル曲「ロックスターと魔法のランプ」は、音楽の力の一つの側面を捉えたような詞だと思いました。音楽というのは世相を反映したようなその時代を思い起こさせる一面もあれば、いろいろな思いを一旦洗い流してくれるような一面もある。この曲は後者のような側面を、憧れのロックスターと魔法というモチーフで書いている曲ですね。

「さよならキャラバン」は短い曲だがメロディーが印象に残る。ジャケットにある"砂漠"が出てきてほのかに幻想的な佇まいを感じます。ほとんど"ラ"と"ヤ"しか言ってないんですけどね。続く「ジャスミン」もテーマ的には似ていてエジプトな雰囲気がある。
「シャルル・ゴッホの星降る夜」は今作で一番好きな曲。というかこれまでの曲と比べても一番好きかも。多分タイトルにつられた。次の「老人と海」しかり芸術や文学の素養が高い人はやっぱり憧れます。モチーフとしている作品自体は大衆的な部類でしょうが。曲自体はかなりノリのいいサウンドで、これからの道のりを前向きに考えたテーマになっています。ちなみに「星降る夜」はこんな絵です。ニューヨークで観た「星月夜」も良かったけど、こっちも好きだな。

彼らの良さはやはり時流に流されないエバーグリーンさではないでしょうか。奇を衒うようなことは一切しない。本当に真面目なバンドだなという印象が強いです。あえて強いスパイスを加えず薄口をゆっくりと味わっていくような上品な感覚。言葉に棘もないし、ボーカルも無邪気という言い方が合ってるのか分からないが、嫌味や媚がない。女性が歌っていることはすぐに分かるのだが、いい意味で中性的な趣があるのは恋愛系の歌詞が少ないところとつながります。その歌詞については、俗っぽさがなく言葉選びとしては"太陽"、"月"、"空"、"海"といった普遍的なものが多く一種の幻想的な詩もあるので、一般的なJ-POPほどメッセージがスッと入ってくるような詞ではない。サウンドに関してはオルタナ系に比べて難しさを排除したものが多いが、決して没個性的というわけではない。
紅一点であるボーカルの松木さんがバンドの舵を取っていることから、全体的な作風は一般的なロキノン系の女性ボーカルバンドよりもシンガーソングライターのそれに近い気がする。彼女が尊敬するスピッツが好きな方ならハマる可能性は大いにありますが、もうちょっと1曲ごとにクセがあってもいいのかなと個人的には思ったり。ただ、ここまで驚くほどぶれずに一定のレベルで曲を作ってきているので、女性版スピッツとでも言うべきこの路線をどこまで貫いていくのかにまずは注目していきたいと思います。

★★★★





(追記)
ピロカルピンのしんじろーさんからコメントを頂きました!


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