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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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ENTHRALLS「PASSAGE」 

PASSAGE
ENTHRALLS「PASSAGE」
関西出身の男女4人組ロックバンド、ENTHRALLSの1stミニ。
2013年5月度マイベスト楽曲に選んだバンドです。いやーこんな良バンドを見逃していたとは!当ブログの一大勢力となっているピアノロック系からまたしても刺客が。バンド名を改名して初の作品になるようですが、こうして出会うことができたので個人的には改名は成功だったのではないでしょうか。

前半5曲はインパクト大の曲がずらり。
リード曲「シグナル」。初っ端から鬼気迫るピアノとドラムにグッと心掴まれ、そこから流麗なメロディーに切り替わるイントロ。このわずか20秒足らずでもう虜になる。Aメロの実権を握るのはエッジの効いた踊れるベースライン。捲し立てるように歌うちょっと舌足らずな感じの高音の女性ボーカル。後半の盛り上げ方も非常に綺麗でスキがなく洗練されている。ギターレスバンドであるが、ギター要らずの幅広い表現力はこの1曲を聴くだけでも十分感じ取れます。
「漂流」も冒頭からの吸引力が凄い。メランコリックな歌い出しからドラムがズドンと入るところが痺れるなあ。"聞いて 聞いて…"とか"忘れたい 忘れたい…"の繰り返しの部分が凄まじい。
「Howl」は静から動への展開の切り替えが印象に残る。中盤のダイナミックな間奏で大きく揺さぶられる。この曲は特別ギター入りで、最後はかき鳴らすようなギターソロで締めている。
大きいブレスから入る「メタモルフォーゼ」。独特の節回しはちょっとヨエコさんが入った感じ。"姿を変えても"というのがどういう意味なのか想像が膨らむ。ややカオスアレンジの終盤に執着心のようなものも感じ取れてコワイ。
「エスケープ」はダンサンブルに力強く"逃げてみたい"と歌い上げる曲。清々しい爽快アレンジ。何なのこのピアノ、何回私を悶えさせれば気が済むんだ。

後半2曲は弾き語りシンガーのような柔らかい曲。
「元気でいてね」は別れの曲。広く受け入れられやすいシンプルなポップス。こういう優しくしみじみとする曲も出せるのはこれまた魅力的。
ラストの「消えない」はピアノのみのアレンジのさらにシンプルな構成の曲。しっとりと落ち着きのある締め括り。

"劇場型ピアノロック"を自負する音楽性。狂気的なアートと親しみのあるポップスの絶妙なバランス感覚によって、危うくも安心感があるという不可思議さを醸し出している。"揺さぶり型"と称しているのも納得がいきます。7曲でわずか22分というコンパクトな内容ですが、1曲ごとが非常に濃い。特に序盤の一連の流れは、曲終わりから間髪無く次の曲がやってくるので一つの組曲を聴いているような感覚に陥る。これをフルアルバムで出した日には、とてつもない作品が生まれてしまうかもしれない。
School Food Punishmentによって完全に私の中で好きなジャンルとして固定化されたピアノロック。最近でもテスラは泣かない。、アカシアオルケスタといったピアノのインパクトの強いバンドが出てきていて非常に面白いシーンになっています。ピアノに限らずキーボード、シンセ等の鍵盤パートがいるバンドはどうしても下駄を履かせて評価している傾向にあります。その最たるはパスピエですが。
特別似ているわけでもないが、早くもパスピエの次を探し始めているような耳の早いリスナーにお薦めしたい一作。

★★★★★


光の三原色のような赤・青・緑の3点セットをどうぞ。






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