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気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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パスピエ「演出家出演」 

演出家出演(初回限定盤)
パスピエ「演出家出演」
2009年結成の男女5人組ポップバンド、パスピエの1stフル。

パスピエ狂(教)のレビューが始まります。当然長いです。

私が彼らを知ったのは「わたし開花したわ」がリリースされて1か月くらい経ってからのことでした。ふとナタリーでその名前を見て、バンド名だけでハマることを確信した稀有な例。なぜ確信したのかは自分でもよく分からないが視聴してやっぱりいい!ってなって速攻でCDを入手した記憶があります。私としては、数多くいる相対性理論フォロワーの正統的な後継者が遂に出てきたと思って歓喜したわけですが、理論とは違うベクトルの愛らしいボーカル(大胡田なつき)と楽曲の核となるキーボード(成田ハネダ)が非常にいい味を出しているバンドだと思います。この両バンドが1か月以内に新作を出してくるなんて今年は一体どうなっているんだ。

さて今作の話、前作「ONOMIMONO」との比較を端的に言えば、確実に一つレベルアップしている。前作も秀作ではあったが、前々作の初期衝動は越えられず、割りとこじんまりとしたポップに落ち着いた感じさえしていました。メジャー一発目で落ち着いてしまったので正直先行き不安だったのですが、初のシングル曲「フィーバー」で攻撃力アップ。そして今作は、その流れを引き継いでライブを意識したバンドサウンドにより、起伏あるバラエティー豊かな一作に仕上げてくれました。

「S.S」は勢いづけの1曲目。これはライブで盛り上がるのは確実でしょう。実にスピーディーな展開。中盤の"1秒前と2秒前と3456 さかのぼって~"のところが特に好き。"S.S"とは何だろう。歌詞の中にも"正気の沙汰"とかSが頭文字の言葉は出てくるが結論が分からない。まさかスペースシャワー…
「名前のない鳥」は配信曲。個人的不満だがiTunesだけで商売するのはやめて頂きたい。曲が聴けないのです。まあCDに入れてくれたので良かったですが。Short ver.だけ聴いた限りではあまり印象に残らなかったが、通して聴くといい曲じゃないか。大胡田さんの詞の中でもシリアスでシニカルでシビアな方に入るのではないでしょうか。"配置こそが美徳"っていうフレーズが意味深げ。終盤の盛り上げ方が巧過ぎる。
「フィーバー」はシングル曲。超攻撃型パスピエ。オルガン的なシンセのインパクトがやはりデカいが、間奏も含めたバンド演奏もダイナミックで躍動感がある。上半期ダンスロック部門1位ですね。まさかJDでも月間1位を取るとは。

「シネマ」もテンポは違えどダンサンブルですね。何となく分かる人がいれば嬉しいが、サビの節回しが上手いこと予想と違うところに転がってくれて、ちょっぴり切ないフックのかけ方をしてくるのが良い。
「ON THE AIR」も配信曲。歌詞は提供曲のためか一番ストレートな表現。ちょっと抑えめのボーカルが可愛い。こんなのラジオでかかってきたら絶対作業に集中できない。受験勉強がとっくに過去のものになっていた頃に彼らに出会えてホントに良かった(笑)
「くだらないことばかり」と「デ・ジャヴ」の2曲は比較的落ち着いた曲が並んでいる。「くだらないことばかり」はタイトルみたいにふてくされても最後はちゃんと現実を見据えた前向きさを感じる曲。「デ・ジャヴ」はなんか不思議な展開の曲。今まで以上に大人っぽく歌おうとする大胡田さんは微笑ましいが、この辺の技量はまだ稚拙さが残るかな。こういう表現力が高くなったらホントに凄まじいことになるだろうけど。

「はいからさん」は和ロック曲。アルバム曲で一番好きかも。祭りの笛っぽいシンセが鳴り響き、サビのあたりは「あきの日」のロック色を強めたようなイメージ。"ハイファイ"とか言うとやっぱり理論っぽくなっちゃいますね。"一回転~四回転"のくだりは極悪的なあざとさ。だがそれがいい。
「△」は言葉遊び豊富な高中毒性曲。"どどどうした"が可愛過ぎ。「恋愛サーキュレーション」並の破壊力。やはり、やくしまるえつこに並べるのは彼女だな。次の「みんなのうた」に決定したいレベル。
「ワールドエンド」はイントロの時点で惚れた。"世界が終わるなら"という某バンド的なベタなテーマにはなっているが。
「カーニバル」でラスト。ちょっと怖いと思った導入から、オーケストラ的な壮大な展開に入る。クラシックを通ってきているナリハネさんっぽい曲ですね。

自由奔放、天真爛漫な印象の強いボーカルだが、時として包容力のある歌い方もあり、やはりこのバンドの個性を決定づけているのは間違いない。ただ今作は"バンドもの"と言う点が強調された作品になっており、各パートが今まで以上に暴れているのが良かった。それでいながらポップミュージックとしてのバランスが鍵盤により統率されており、誰にでも親しみやすい音楽になっていると思います。
例えば「デ・ジャヴ」や「カーニバル」のような新機軸な曲も多く見られ、新しいことへの挑戦も窺える内容でありました。今後のさらなる活躍にも期待大ですね。

余談だが、顔出しを微妙なところで留めているのは何故なのか。多分、いや確実にやくしまるえつこ、しのさきあさこより可愛いはず。まあ音楽的にはそこはあまり気にはしていないのですが、中途半端にされるとなんか気になってしまう。そういう戦術か。

さらなる余談、パスピエが好きな方はバンド名の由来でもあるドビュッシーも聴いてみることをお薦めします。こんなポップスばかり紹介しているブログの人間が言っても説得力の欠片もないですが、一応ピアノ経験者なので。一般にも知られた「月の光」のようなきれいな曲もあれば、彼らの音楽よりもぶっ飛んだ曲もあったりして面白いです。難易度高過ぎて私は弾けませんでしたが。「西風の見たもの」とか現代音楽並に攻撃力高いです。ナリハネはきっと弾けるんだろうな。そんな鬼畜じみた曲を彼らもやり始めたら私は発狂しますね(笑)

★★★★★


ワンマンツアーは何としてでも行きたいなあ。→行けました。
この後もMVの追加制作はあるのかな。


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