気になる検索ワード【2015年8月編】
『気にならない検索ワード』という記事を書きかけましたが、2秒でボツにしました。暑さのせいです。
町あかり「ア、町あかり」

町あかり「ア、町あかり」
東京出身のシンガーソングライター、町あかりのメジャー1st。
平成の昭和歌謡少女。
1991年生まれってどんだけサバ読んでるんだよと思ってしまうくらい、昭和歌謡をベースにした古風な音楽性と大人の落ち着きを感じさせるボーカルが特徴のSSWのメジャー初作。筒美京平が提供したのではないかと錯覚するくらいのキャッチーな曲が目白押しなわけですが、彼女のトレードマークと言えるピコピコハンマーの音をSEに用いたコミカルソング「もぐらたたきのような人」、古めかしい合いの手に脱力せざるを得ない「ちょっとここじゃあ言えません」、語りパート含めて時代錯誤感が半端ない「夢という小鳥」、陽気なテクノポップ「コテンパン」あたりが特におススメ。70~80年代の歌謡曲はメロディーの良さはもちろんのこと、ボーカルに余裕が感じられるのも良いと思うのですが、彼女はそうした面もしっかりと踏襲していますね。レトロなんだけどフレッシュなアイドル路線というアプローチは面白く、B級っぽさこそありますが、我が道を突き進んでほしい存在です。
★★★★
ピコピコハンマーを見て、これを思い出した。
ESNO「Release」

ESNO「Release」
Kenichiro Nishiharaによるソロプロジェクト、ESNOの2nd。
全てから解放されるサウンド。
ジャケットを大絶賛した前作「Visionary」から3年ぶりのリリースとなった作品。エレクトリックでありながら、その響きは有機的であり心が洗濯されます。前作に続くRayボーカル曲「CME」はピアノの流れに癒され、「21時のクラゲと月 feat. ボンジュール鈴木」、「夕暮れパラレリズム feat.daoko -rework-」と新進気鋭のウィスパーボイスの使い手を擁した2曲は今作のハイライト。瑞々しさと切なさの入り混じる様がなんとも美しくうっとりさせられます。ヒップホップアイドルを起用した「ターニングポイント(on the turntable) feat. yumi(from lyrical school)」もなかなか。後半では、多重録音したコーラスが綺麗にまとまり多幸感のある「Afterwardness」が特に良かったですね。日本語詞のゲストボーカル曲を入れたことで、前作よりも楽曲のイメージが掴みやすくポップな印象が強くなりました。何かから解放されたい、癒されたい方におススメ。
★★★★☆
こしょばゆい。