hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

TB: --    CM: --

イツエ『「今夜絶対」』 

「今夜絶対」
イツエ『「今夜絶対」』
2010年に結成された男女4人組ロックバンド、イツエの2ndミニ。
今宵限りのドラマをあなたに。

「エピソード」は逆再生されたサウンドの中に語りが入るイントロ。
「告白」 はヒリヒリとした痛みとともに包容力を感じるボーカルワークが魅力的。"それはサイダーの泡のよう"と歌う終盤の開放的なサウンドも心地よさと切なさが同居していて良い。
「ネモフィラ」は2015年1月度マイベスト楽曲。エモーショナルで力強いアンサンブルと伸びやかなボーカルが美しく織り交ざる。やはりハイライトは幻想的なクラップとコーラスのところだね。タイトルに花の名前である「ネモフィラ」を用いているのは、ラストの"赦す"と花言葉が一致しているからだろう。寒色の花畑をイメージしながら聴きたい名曲。

「56番線」はドラマの名場面の一部分を切り取ったような描写に恍惚とさせられる。1番と2番の歌詞の対比もシンプルなんだけど、頭の中で映像化しやすくて良いね。
「トランシーバー」は夜空を泳ぐような爽快なサウンドが気持ち良い。でも歌詞はストーカーがモチーフになっているという…。
「螺旋」は歌謡ロック調の尖ったアレンジで好きな曲。ここまでの曲とタイプがガラッと変わるが、しっかりとモノにしている。

「10番目の月」は数え歌やダンスロックの要素を含んだ曲。韻を踏んだ言葉のテンポの良さが、小悪魔的な"君"に惹かれていく姿を上手く描写している。
「グッドナイト」は大人しい曲かと思いきや、夢見る若者に向けたポジティブなダンスロックだった。サビのコーラスはモロにライブ仕様。
「名前のない花束」はスケールの大きいラブソング。全てを包み込む優しさに満ちたボーカルが凄く素敵。

夜をテーマにしたドラマチックな楽曲が連なった作品。以前はダークでシューゲイザー寄りの音楽という印象を持っており、そこまで興味を持っていなかったのですが、今作は曲調の幅が広がり、1曲ごとの質の高さに圧倒されました。何といっても魅力的なのは、ボーカル瑞葵さんの存在。伸びのある歌声が美しく、オペラやゴスペルには属さないポップな声質が人間味のある優しさや包容力をより醸し出していて、夜の終端、眠りへと安らかに誘ってくれます。そして、バンド演奏も彼女を引き立てるだけに留まらない構成力の高さを見せていました。眠れぬ夜のお供に是非。

★★★★☆


ネモフィラとオオイヌノフグリを混同していた私を赦して下さい。


スポンサーサイト

category: アルバムレビュー

このブログについて

最新記事

カレンダー

カテゴリ

リンク

アクセス数 since 2014.1.12

つぶやき

最新コメント

月別アーカイブ

ブログ内検索

にほんブログ村

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。