hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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SATORI「RHYTHM OF THE NIGHT WAVES.」 

RHYTHM OF THE NIGHT WAVES.
SATORI「RHYTHM OF THE NIGHT WAVES.」
京都出身の男女5人組バンド、SATORIの2ndミニ。
さとり世代の時代到来。

「NO NO NO」はご機嫌なファンクポップ。MVを見たらさらに分かると思うが、パーカッションも賑やかに入ってきてウキウキした気分になる。
「君はキュート」はエレクトリックな音使いでダンサブルな展開。このくらいのテンポがちょうど収まりが良く感じるようになったなあ。
「漂流教室」は女性ボーカルのYKOさんがソロを務める曲。緩めの曲調にキュートなボーカルが入る。危機感の欠片もない漂流ぶりである。

「わたし 雨、台風。」は印象的なギターリフが、雨によるメランコリーな雰囲気を作り上げている。Aメロが好きだな。
「青春」は若々しいポップロックだが、王道の懐メロ的な風格も兼ね備えている。
「君にだけ聴かせるハートビート」はニューウェーブ+ヒップホップなノリの良さで突き進む曲。ギター、ベースの聴かせどころが満載で良いね。

CINRA.NETで「4つ打ち」の次にくる邦楽バンドとして紹介されていたバンド。先見の明があることでお馴染みの当ブログでは、すでに前作を早々にレビューしていたわけですが、いつの間にそんなポジションに立つバンドになっていたのか少し驚きました。(先に挙げた記事についてちょっとツッコむと、UNCHAINの名前が出てきてもいいはずだと思ったのですが。)
それはさておきアルバムの中身について。前作ではスペイシーなサウンドが印象に残っていたのですが、今作ではブラックミュージック度が増してよりインディーポップ好きにも響く仕上がりにしてきたようです。アダルトで品と風格を感じさせる演奏と、青さの残るボーカルの対比がより強調されて面白くなったと思います。シーンにおける一つの側面ではありますが、こういう音楽が台頭している流れは確実にあるので、カラスは真っ白、Shiggy Jr.あたりが好きな人はチェックしておいて損はない存在だと思います。

★★★★


カセットフーフーは端子が錆びるので、良い子は真似しないでね。


こちらはドリームキャストが登場。YKOさんは何の役なのか?


category: アルバムレビュー

やなぎなぎ「ポリオミノ」 

ポリオミノ (通常盤)
やなぎなぎ「ポリオミノ」
関西出身の女性シンガーソングライター、やなぎなぎの2nd。
色とりどりに敷き詰められた15のピース。

「polyomino -intro-」はエレクトロニカ風のイントロ。イントロと言ってもしっかりと1曲分作ってある。ボーカルエフェクトを絡めてみたり、幻想的な世界への入り口に相応しい始まりだ。
「トコハナ」は今作で最もアグレッシブなロックアレンジ。やはり最初は派手に元気良くという意向なのか。激しいサウンドにも負けない芯の通ったボーカルが、これまで以上に頼もしい。
「2つの月」は冨田恵一の作曲。ゆっくりにも速くも聞こえる不思議な疾走感。サビ終わりだけテンポ落とすとか、並の感覚では作れない展開を平然とやってのけている気がする。ファルセットの美しさにも惚れ惚れ。

「テトラゴン」はアルバムコンセプトにマッチした『四角形』ソング。コミカルな音使いに胸が弾むテクノ+エレクトロポップな装い。彼女の書くメロディーは音の飛び方に起伏があってホント好きだなー。
「ファラウェイ・ハイウェイ」は今作のマイベスト。都会的でクールなエレクトロピアノロックであり、私得の権化といって相応しい名曲。スタイリッシュなアレンジがカッコ良過ぎる。2014年の年間ベスト楽曲に選んだAnnabelの「混線と対話」にも比肩する出来ではないかと。さすが2人でユニットを結成していただけのことはある。作曲のARCHITECT氏の名前も覚えておこう。
「Sweet Track」は快活なバンドアレンジのポップス。純J-POP感のある平易な内容だが、こういのを聴くとsupercell時代を思い出してしまうなあ。

「landscape」も正統派アニソン系ポップスでハートフル。アイドルが歌っていても良さげな可憐さもある。
「逆転スペクトル」はピアノ主体のバンド演奏に控えめなボーカルが乗った本人作曲の曲。他と比べてインパクトは薄いが、終盤の綺麗な多重コーラスで浄化される。
「navis」も末光篤によるピアノポップス。比較的スローな展開であり、前半のラストといったところか。

「アクアテラリウム」は石川智晶の作曲。石川先生直伝の独特のコーラスもばっちり入っており、幻想的な水中描写は流石の一言。"デトリタス"なんて言葉が出てくる曲は初めてではないだろうか。「アンインストール」をカバーしていたという経緯もあるだけに、「light prayer」を歌ったことからSFPの蓮尾氏との絡みが今後あることにも期待したい。
「三つ葉の結びめ」も名曲。泣きたくなるくらいの透明感を持っていて素晴らしい。解放的かつ叙情的なボーカルとアレンジが品良く折り重なる。作曲の出羽さんって樹海のメンバーか。そりゃ良いわけだ。
「Rainy veil」も透明感ロードがまだ続く。高揚感が増幅されるシンフォニックなアレンジは、エレガ最強のアレンジャー藤間さんによるもの。ここの3曲は凄い!

「Esse」はボーカルを際立たせた繊細な曲。メロディーは割と淡々としているが、切なさがじわじわとこみ上げてくる。
「クロスロード」はアイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」に日本語詞を新たにつけた曲。原曲の名前を初めて知ったかもしれない。コーラスつきで元気なアレンジになっているね。
「polyomino -outro-」はメジャーデビュー前の雰囲気漂うアウトロ曲。素朴なピアノアレンジにウィスパーボイスが耳に優しい。

タイトルの「ポリオミノ」とは、複数の正方形を組み合わせた多角形、またはその多角形を用いて遊ぶゲームのこと(テトリスやドミノの起源)。以前から、彼女は理系的な思考を持ったSSWであると捉えていただけに、タイトルの時点でツボを突かれました。前作「エウアル」ではグラデーションのような構成が素晴らしいと書いたのですが、今作も水彩画のように色合いが絶妙に変わっていくセンスが抜群に光っていますね。あえて近い色を持った曲を順番に並べるというアプローチは見事。バラエティ豊かで新しい試みも大いに感じる序盤、王道スタイルのバンドアレンジのポップスが並ぶ中盤、そして透明度の高いボーカルに完成度の高いアレンジによって形作られる幻想的な終盤。どこを切り取っても充足感を得られること間違いなしの名盤です。

★★★★★


アクアテラリウムで飼う魚はマッドスキッパーがおススメ。




category: アルバムレビュー

スキマスイッチ「スキマスイッチ」 

スキマスイッチ
スキマスイッチ「スキマスイッチ」
愛知出身の男性2人組ユニット、スキマスイッチの6th。
活力みなぎるセルフタイトル。

「ゲノム」は、鬱屈とした序盤から、その状況を打開ならぬ破壊するが如く一気にサビで爆発する流れが実に痛快。直情的な煽り文句が力強く、躍動的なロックアレンジも良好。今作の出来が大いに期待できる始まりとなった。
「パラボラヴァ」は青春真っ只中と言わんばかりの恋愛ソング。眩しすぎて直視できないのよ。
「僕と傘と日曜日」はピアノで表現された雨を背景に、前曲とは打って変わって"一人"の"僕"を描く。エモーショナルなサビにセンチメンタルなフレーズが散りばめられていて良い。

「life×life×life」は休日のくつろぎに最適なまったりナンバー。こういうのを聴くとたいていオサレカフェを思い起こすのは何の刷り込みなのか。
「Ah Yeah!!」は「全力少年」と「ガラナ」を掛け合わせたような爽快アッパー。ボーカルの言葉の強め方とか、いかにもらしさが出ているね。
「夏のコスモナウト」はインターハイ公式応援ソング。インハイに応援ソングなるものが存在していたことを初めて知った。メロディーはガンガン攻めているわけではないが、花火をモチーフに若者を鼓舞する内容になっている。
「蝶々ノコナ」は英語詞っぽい歌いまわしのアダルトでファンキーな曲。「キレイだ」や「アーセンの憂鬱」が好きな者としては、イントロからしてハマらざるを得なかった。こういう、大橋さんがギターをかき鳴らしながら作った感じの曲はホント好きだな。

「思い出クロール」は同窓会を舞台に色褪せない思い出を振り返る曲。年相応なテーマで挑んできたが、気持ちは若く、"そうだよ青春は生きてる内に語りきれない"と。
「星のうつわ」は今作のマイベスト。宇宙規模の壮大なスケールで描くのは1曲目の「ゲノム」から続く確かな『生』であり、ストリングスを交えたドラマチックな展開が盤石。
「SF」は藤子F先生オマージュな内容だが、歌い手としての所信表明をシンプルに綴った曲となっている。モラトリアムの終焉のような響きもあるが、そこを越えた先にある現実で生き抜いていく強さを感じ取ることができた。

3年ぶりのオリジナルアルバム。自らの名前をタイトルに冠した自信作なだけあって、過去の楽曲の雰囲気を残しながら、フレッシュな気分で聴ける良曲が多かったです。彼らの特徴の一つである『空』をモチーフにした楽曲も多く含まれており、様々な顔を見せる空の表情に主人公の心情を重ね合わせた作品が印象に残りました。デビュー10周年を経て、より若さや活力が全面に出て、それでいて年不相応な痛々しさを感じさせない。いわゆるJ-POPによるアンチエイジング効果が得られる作品だと思います。いわゆると言っても今回初めて書きましたが。

★★★★☆


セルフタイトルは、どのタイミングで出すかという各々の思惑があって面白いね。


category: アルバムレビュー

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