hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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LILI LIMIT「modular」 

modular
LILI LIMIT「modular」
2012年結成の男女5人組バンド、LILI LIMITのミニアルバム。
マスロック系男性ボーカルバンドの期待の一組です。

「RIP」は日常をテーマにした晴れやかでポップな曲。非常にとっつきやすいメロディーだが、構成や演奏には芸の細かさを感じる。
「±0」は音運びの複雑さが面白い英語詞の曲。インスト要素の強いテクニカルな構成。こういう曲ホント好きだなあ。何度も聴いてしまう。

「△」は重低音を効かせたサウンドにダークさを帯びた刺々しい歌詞が特徴。"半個体状の君"ってどういうことだ。
「keity」は水の流れる音をバックに優しいボーカルが入る幻想的な曲。後半からより広がりのあるアレンジになり、salyu× salyuのような女性ボーカルの多重録音が入る等、アウトロも面白い作りになっている。

「AM2:00」は疾走感のあるキャッチーなギターロック。ロキノン系リスナーも反応すること間違いなしなアグレッシブなリフだ。間奏がカッコいい。中盤から女性ボーカルも参加する展開でこれまた良いアクセントに。
「Youth=Sleepyhead」は「±0」に似た複雑なアレンジと軽快なポップスが入り混じる曲。女声コーラスの使い方が良いな。Dirty Projectorsっぽさも少々あり。
「think」は落ち着きのある曲調で、再び日常を切り取ったような風景が描かれる。中盤以降の幸福感漂う作りがほっこりするなあ。

間口の広さと奥深さを兼ね備えた若き才能あるバンドです。計算された緻密な音楽性という特徴をもつマスロックバンドというと、女性ボーカルやインストの方が印象の強いバンドが多かったのですが、このバンドは全編に渡ってポップな男性ボーカルがリードを取っているのが1つの特徴であると思います。他でも書いていますが、スキルの高い複雑な演奏+声がポップなボーカルの組み合わせ、これが今のところ私がイメージする最良のマスロックバンドと言ったところでしょうか。知らないバンドが多いのでもっと掘り起こしていきたいところです。
今作ですが、単純に技術一辺倒な見せ方をしているわけではなく、J-POP的とも言えるポップに軽やかに仕上げた曲あり、幻想的な心洗われる曲あり、洋邦どちらの色も出せるロックな曲ありと柔軟なアイデアに富んだ作りになっています。そんなところにも引き出しが!?という姿はまさに匠。青臭さも残るボーカルはさらに発展の余地ありな気はしますね。特に英語詞はさらにブラッシュアップできるはず。メジャーな存在で言えば、RADWIMPSの野田洋次郎(illion)や凛として時雨のTKのソロ作品が好きな人は気に入る要素があるのではないかと思います。

★★★★☆


MVもこだわって作ってくれるのではないかと期待




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category: アルバムレビュー

Wienners「DIAMOND」 

DIAMOND(初回限定盤)
Wienners「DIAMOND」
2009年結成の男女4人組ロックバンド、Wiennersのメジャー1st。
奇妙奇天烈摩訶不思議音楽在此処。

イントロの疾走感溢れる「DIAMOND DUST」からシングル曲「蒼天ディライト」へといきなり勢いのある流れ。カルトかオカルトか意味が分からない歌詞だが、とにかく爽快で夏に合う曲だ。
「天地創造」もエキゾチックでクセのあるメロディーが耳に残る。タイトルからお分かりの通りスケールのデカさが半端ない。どこかの民族で伝承されている祝祭的な音楽のような雰囲気は彼ららしい。

ファンキーなノリの小曲「FUCK OFF」、往年のアイドルソングのような女性ボーカル曲「片瀬江ノ島」と別の引き出しが開かれる。ちなみに片瀬江ノ島駅は竜宮城みたいな建物です。
「VIDEO GIRL」は初音ミクに書き下ろした曲のセルフカバー。ボーカロイドのキャラクターに則したSFな歌詞にサイバーなアレンジが良い。もはやボカロ界隈ではこの手のモチーフは古典的かもしれないが。
「Play for」は素朴で落ち着いたアレンジでまったりと一呼吸おける。

「南無阿弥陀仏のリズムに乗って」は怪しげなイントロを経てテンポの良い展開が心地よい。"南無阿弥陀仏のリズム"ってこんなにノリが良いのか?
「LOVE ME TENDER」はこれまた疾走感が凄いシングル曲。解放感というかもはや解脱できるくらいの気持ちよさ。
「ドリームビート」は2分強と短い曲ながら非常に満足感を得られる濃い構成。少しノスタルジーな趣きもあるメロディーラインが秀逸ですな。

「ELECTRIC FOR YOU」はバリバリのエレクトロなダンスロック。何故か語り付き。
「ASTRO BOY」はイントロからドラムがアグレッシブに鳴り響く曲。わけわからんけど引き込まれていつの間にか次の曲へ。
ラストは「雪国」。なんかシュールだな。歌詞は"あああああ"がメインだからさらにシュール。最後まで元気に突き進む。

でんぱ組.incへの楽曲提供でも知られる玉屋2060%が率いるバンドのメジャー初作。カオスで散らかり過ぎた「CULT POP JAPAN」の頃と比べると一曲一曲しっかり作られていてメジャー仕様の作品になっているという印象です。民族音楽のエッセンスも含んだ土着的、祝祭的、宗教的と怪しさ満点の楽曲が並んでいますが、そのいずれもすこぶるキャッチーなポップスに仕上がっており中毒性が高いです。威勢のいいオリエンタルやエキゾチックなメロディーラインが非常に好みですね。ここまでアホらしいくらいにテンションが高く、肩肘張らずに聴けるバンドもなかなかいないのでは。まだまだ光る素質は十分にあるでしょう。気軽に解脱したい人におススメです。

★★★★☆


おじゃる丸を思い出した


上のMVを観ただけでは顔が分かり辛いのでこちらも貼っておきます


category: アルバムレビュー

キュウソネコカミ「チェンジ ザ ワールド」 

チェンジ ザ ワールド(初回限定盤)
キュウソネコカミ「チェンジ ザ ワールド」
2009年結成の男性5人組ロックバンド、キュウソネコカミのメジャー1st。
インディーズバンド界の雄がメジャーに殴り込み。

「ビビった」はビクターからメジャーデビューした彼らの所信表明とでも言うべきリード曲。中身は業界イジリを含むなりふり構わない攻撃的な内容。自らのアルバムタイトルをこき下ろす自虐ぶりも早速披露。"ルーツが無いとか言われても 昔のバンドをよく知らない"は2010年代のロキノンを象徴するような歌詞なのでは。とりあえず意気込みは伝わったが、今後"クソワロタ"って言われなければいいけどね。
「カワイイだけ」はカワイイを作る女子をdisる挑発的な内容。そこからアラサー女子を応援しているのかバカにしているのか、とりあえず余計なお世話だと言われるに違いないメッセージが展開される。"かわいいは作れるけど それ以外君は作れない"から、『でも僕となら子どもを作ることができるよ』という流れを妄想した私は彼らより多分ゲスです。

「What's your name?」は十分知り合いになっている人なのに肝心の名前が分からないというあるある?なテーマから、いつの間にやらキラキラネームを皮肉ったサビに行き着く。名前の話はしているけれど、ちょっと無理がある。
「スベテヨシゼンカナヤバジュモン」は"もしも魔法が使えたら"という小学生的な思考回路を具現化したような曲。ちゃんと現実が分かった上でやっているのである意味救いようはあるが、短絡的なゲーム脳過ぎる。唐突にテンポアップしてダンスロックな流れになるのは面白い。
「御法度」は酒での失敗談がベースになっている曲。飲酒運転撲滅キャンペーンに使えばいいんじゃないんですか。
「何も無い休日」は非リア充のリアルを描いている曲。あれ、目から流れてくるこれは涙?
「KMDT25」はタイトルが"「生真面目童貞25」"の略というえげつない和風ロック曲。中盤から盆踊りが始まってワロタ。ただ、最後に"当時の名前は~"とか後日談的な話としてまとまっているので今はリア充ということが判明。従って許せません(笑)

メジャーシーンに対するカウンター的な存在として一躍注目を集めているバンドの一角。インディーズであることがステータスみたいな活動を続けていましたが、なんだかんだでメジャー入りは順当なのではないかと思います。俺たちみたいなインディーズバンドがメジャーに来ちゃったぜヒャッハー的なノリにはいまいちついて行けてないですが。『非リア充』というスタンスから多方面に向けてコミカルかつシニカルな歌詞をぶつけまくるのが特徴。まあ真の非リア充はバンドなんてやらないわけで、ファッションミュージックならぬファッション非リアだとは思うのですが。音楽的にはシンセが利いたポップロックな仕上がりになっています。とりあえずシンセは無条件に好きですが、歌詞の印象が強くていまいちサウンド面での面白さを拾い切れていない印象。奇抜な部分も若干見せてはいるものの、歌詞ほどトリッキーな要素はないですね。ノリはとことん良いのでやっぱりライブで聴くのが一番なんでしょう。結局、リア充向けの音楽と変わりがないじゃないかと。世界を変えるような一枚にはならないことをお約束しますが、現代の若者の生態を知りたい意欲ある中高年の方にも一応おススメしておきます。

★★★★


ネーミング的にはBUMP OF CHICKENやRADWIMPSとほぼ同じなんだけどね…


ジャケットは漫画家の石黒正数氏。「外天楼」は名作でした。MVに触れろよ


TB送信 http://hyumablog.blog70.fc2.com/blog-entry-3816.html

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