hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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米津玄師「YANKEE」 

YANKEE (初回限定盤)(映像盤)(DVD付)
米津玄師「YANKEE」
VOCALOIDプロデューサーのハチとしても活動する男性シンガーソングライター、米津玄師の2nd。
アーティストとしての総合力の高さを遺憾なく発揮した名盤。

「リビングデッド・ユース」は軽快なロックサウンドに遊び心のある種々雑多な音が入るリード曲。ファンタジックな言葉でネガティブから前を見て生きていく姿勢が窺える。
「MAD HEAD LOVE」は2013年10月度マイベスト楽曲。恋の病とはよく言ったものだが、この曲は愛を狂気的にかつコミカルに表現している。非常にハイテンポで中毒性が高い。カラオケで歌ったことがあるのだが、歌詞が歯切れ良くて気持ち良かった。アートなMVもセンス抜群なので必見。
「WOODEN DOLL」もテンポの良い展開。陽気なサウンドに人肌の温もりを感じる。曲の勢いに押されて歌詞に説得力も感じるね。

「アイネクライネ」は女性視点の歌詞のミドルテンポな曲。シンプルな歌詞なんだけど、ドラマチックな構成も相まって感動的。
「メランコリーキッチン」はダンサンブルでこれまたサビが印象的。パーカッションとか細かく聴けば聴くほど面白さが出てくる。
「サンタマリア」はシングル曲。独特の宗教観というか、信仰心のようなものを感じる神聖な曲。シングルにしては地味な印象を受けたが、改めて聴くと良い曲だなあ。

「花に嵐」は軽快なギターロックドアレンジ。サビメロが爽やかだ。前曲は"面会室"でこの曲は"待合室"が出てきたけど…
「海と山椒魚」はミドルテンポで悠然とした雰囲気がこれまでにない感じ。文学的でダイナミックな言葉選びが詩的で素晴らしい。
「しとど晴天大迷惑」はテンポ重視のギターロックで歌詞はめちゃくちゃな部分も多いが、音に置き換えたら実に上手く言葉を並べているのがよく分かる。"しとど"なんて言葉、普段使わないけど。

「眼福」もタイトルからして凄いセンスしているな。比較的シンプルなアレンジにほっこりするメロディー。
「ホラ吹き猫野郎」は和風で祭囃子っぽさも感じるリズミカルな曲調。古風な詞世界が逆に新鮮。
「TOXIC BOY」はふんだんにギミックを混ぜこぜにした中毒性の高い曲。「MAD HEAD LOVE」と双璧を成すようなインパクトで、まさに「TOXIC BOY」な状態に。

「百鬼夜行」は彼の得意ジャンル(?)である怪談ソング。陽気なホラーソングとでも言うべきか、面白い世界観だ。不意に核心をついてくる終盤も流石。
「KARMA CITY」はいきなり多重録音のコーラスで始まり、ダウナーな雰囲気が平井堅あたりを彷彿とさせる。声もそれっぽく聴こえる。
「ドーナツホール」は自身が手掛けた初音ミク曲のセルフカバー。セルフカバーの形も新しくなったなとつくづく感じる。軽快ロックで最後まで勢いが留まらず。

この器用さには惚れ惚れします。キャッチーなメロディー、多彩なアレンジ、ボキャブラリーとウィットに富んだ歌詞、独創的なアートワークと、才能の塊としか言いようがないくらいセンスが迸っております。前作の「diorama」以上に聴きやすさ、分かりやすさが先行していて、アルバム構成も緩急が明確に出ていた印象。どちらかと言えば、VOCALOIDプロデュース期に近いテンポの速い楽曲が多かったですね。古風な言葉選びも大きな特徴ですが、サウンドとの噛み合わせ方が尋常じゃなく巧みで、日本語の表現の多様性を上手く活かしているのが魅力ですね。ガチャガチャと混沌としたサウンドメイクも健在でした。高速化する邦ロック系アーティストの中でも群を抜いている作品だと思います。

★★★★★


このお面、ちょっと怖い


東京メトロのCMで流れていてさらに感動したのは言うまでもない


category: アルバムレビュー

織田かおり「Colors」 

Colors
織田かおり「Colors」
神奈川出身の女性歌手、織田かおりの2nd。
前作「PLACE」の感想はこちら。真価が問われる作品でしたが、良いものを作ってきましたね。

「true colors」は疾走感のあるストリングス+ロックの王道アニソン系の曲で爽快に幕を開ける。同じメロディーを畳み掛けるサビの気持ちよさが半端ない。
「煌めきの扉」はミドルテンポで大人の落ち着きも感じさせる。この手の歌詞は右から左に流れて印象に残らない部分はあるが、メロディーはまずまず。
「GRASPS」はテンポの良いロックアレンジにロングトーンを活かしたサビが印象的。こちらも清々しい。

「Reverberation」もロックに突っ走る。結構歌いこなすのが難しそうな節が多いが、この辺りは難なく歌っていてさすがだなあ。
「微睡みを越えて」はスローバラード系でまったりする。微睡みを越えられず寝てしまう可能性もあるが。
「花はうつつに」は「千本桜」とか「凛として咲く花の如く」に通じる和風曲。テンポが非常に良く、日山さんのアレンジもきめ細やかで好きだ。

「エスケープ」はクールなロックナンバー。斬新というわけではないがBメロが面白い。ロック系はいずれも勢いがあるね。
「君と愛になる」はピアノ主体のバラードだが、後半は割りと派手な展開に。バラードは歌詞が絶望的に面白くないのが難ありだけど。
「白、ひとひら」は今作で最も趣向が変わった曲だと思う。いつになく抑えめのボーカルとアレンジに始まり、徐々に音に広がりが出てくる綺麗な構成。後半がなかなか感動的。

「誓いの花束」は霜月はるか作曲のケルト風の曲。鉄板のシモツキン。サンホラの印象が強いだけにこういう曲を歌うと懐かしく感じるね。
「Addicted」はラテン系歌謡曲でインパクトが強かった。こういう雰囲気似合うな。サビはTRFの「masquerade」を思い出すような割りとベタなところも多いけど好きな曲。
「暁のバタフライ」はシングル曲。シングルで出た時はピンとこなかったのだが、改めて聴くと、疾走感と切なさが程よいバランスで良いね。
「愛がきこえる」は厳かな雰囲気のバラード。優しく包み込まれるようなボーカルに安らぐ。

前作は長年積み上げていたものをまとめただけに過ぎない作品だったので、2ndからが勝負だなとは思っていたのですが、非常に良い作品に仕上がっています。アルバム構成としては、アニソン的ロックが多めの前半にやや偏りを感じましたが、いろんなジャンルを混ぜた楽曲が並んだ後半で勢いを殺さず最後まで楽しめたという具合。「誓いの花束」からの流れを聴く限り、初期の島谷ひとみに近いとふと思いました。サンホラを通っているから、エキゾチックな音との相性がやはり良いんですよね。ギターロック系もピアノバラード系もそつなく歌いこなせるのはやはり魅力。清純なバラード系の面白さが今一つではありましたが、構成上バランスを取る存在としては効果が出ています。デビュー当初からスキルがある人ですが、ボーカリストとしての表現力は成長が見られましたね。もっと弾けることができるだろうと思いますが、それは今後の曲次第でしょうか。何はともあれ、限りなく名盤に近い作品なので、ようやく軌道に乗り始めたなと安堵した次第です。

★★★★☆


手がよく動いております


category: アルバムレビュー

ふぇのたす「胸キュン'14」 

胸キュン’14
ふぇのたす「胸キュン'14」
2012年結成の男女3人組ポップバンド、ふぇのたすの2ndミニ。
前作「2013ねん、なつ」の感想はこちら。今作も可愛いです。

「すしですし」は紛うことなき寿司ソング。おっさんが言ったら確実にスルーされるであろうシャレを可愛く歌いこなす。Aメロはシャレというか至極当たり前のことを言っているだけだが。"サビなくて間奏"だけちょっと上手いと思った。ちょっとね。
「たびたびアバンチュール」はベースの尖った演奏にカッコよさを感じるハイテンポ曲。"た"を連呼しまくるボーカル、ドラムの人は武蔵小金井出身という謎の情報が入る間奏とツッコミどころに事欠かない。"アバンチュール"というとパスピエの「真夜中のランデブー」が思い出されるな。やはりセンスは近いか。
「有名少女」はタイトル的にナンバガのパロディなのかな。朗らかでポップな曲調。意味ありげな歌詞なんだけど、ついて行けていない。

「おばけになっても」はゆるふわが極まって何も考える気がなくなる。変にリアリティのある(と言ってもおばけになること自体にリアリティがないが)詞と、ふわふわなアレンジがシュールな世界を生み出している。何も考えずに可愛いなあと思っておけばOK。
「もどかしいテレパシィ」は一昔前のアイドルソング的な王道な運びで、これまたベタに"テレパシー"とか歌っているので聴いている側が歌詞通り照れてしまいそうになる。
「チーズケーキコンプリーション」は今作で一番大人っぽい言葉選びが見られ、ほのかな切なさも感じるサビメロが好きな曲。こういうのも行けるのかと感心。
「ありがたす」は彼らのテーマソングみたいな位置付けのテンポの良い曲。萌え系アニメのキャラソンと変わりない。さりげなく裏で鳴っているピアノが良いことに気付けた。

前作同様に「可愛いは正義」のキャラクターを貫いた2作目。アニソンでもない、声優でもない、アイドルでもない2.5次元の存在として局地的に知名度を上げているジャンルに入ると思いますが、とりあえずこのキャッチーさはクセになります。(結局サブカル枠になるのか?よく分からん)ただ前作と比べると、クセのあるメロディーが若干減ったかなと思いました。楽曲制作の要であるヤマモトショウさん(学があるとは思ったが東大出とは…)は外の仕事も増えており、別の歌手に提供している曲の方が個性があるような気がしなくもないです。ユルい中に核心を突いたコメントが入る痛快さはもうちょっと欲しいですね。ひたすら萌えの境地に入るという点ではハナエちゃんにも負けない破壊力を持っているので、そっち系の方にはお薦めしやすい作品です。

★★★★


どこに集中すればいいんだ…


ホラー度:☆ シュール度:★★★☆ キュート度:★★★★★


category: アルバムレビュー

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