hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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黒木渚「標本箱」 

標本箱
黒木渚「標本箱」
宮崎出身の女性シンガーソングライター、黒木渚の1stフル。
バンド時代のミニアルバムの感想はこちら。バンド解散は杞憂でしたね。

リード曲「革命」はジャンヌダルクをモチーフにした勇ましい応援歌。キャッチーなサビのメロディーが思わず口ずさみたくなる。
「金魚姫」は水を連想させる流れるようなピアノアレンジが秀逸。魚ではなく"金魚"と限定したことで女性らしさがより強調されている。
「フラフープ」はテンポの良い歌謡ロック調の曲。目まぐるしい展開でテンポが良過ぎてあっという間に終わったように感じる。
「あしながおじさん」も歌謡曲風の曲で、大人な雰囲気をブラス陣が盛り上げる。

「はさみ」は先行シングル曲。ここまで勢いよく進んでいた流れを一旦落ち着かせるしっとりバラード。今作の中でもかなり詩的な部類に入る歌詞だね。
「ウエット」はいきなり病的な詞から導入される今作一ダークな目線から描かれる曲。自殺して地縛霊になった女が登場。ある意味こちらもしっとり系だが、重たくなり過ぎないのはこの人らしい。
「マトリョーシカ」は哀愁のあるハイテンポなイントロからして大好きな曲。勢いのあるサビが切なくなる。MV作ってほしいんだけど、多分見たら泣くと思う。
「うすはりの少女」はサティの「ジムノペディ」がイントロや間奏に使われているのが印象的。ストリングスの厳かさと哀愁がたっぷり詰まっていて良い意味で心苦しくなる。

「窓」はA、Bメロはまったりと進行するのだが、"私が西日になれたなら"というサビが眩しいくらいに存在感がある。
「テーマ」は威勢のよいアッパー曲。実に痛快なギターロックぶり。生き返った心地。
「あしかせ」はアコースティックな打ち込み系で二胡も入っている。恵まれていることが悲しいという独自の視点が光る。

これからという時期に水を差された気分になりましたが、結論としてはバンド解散の懸念は露程もなかったですね。『女』を主人公とした物語音楽的なファンタジーとリアリティが同居した歌詞が特徴的。感情的というより理知的に言葉を選んでいる方なのかな。言わんとしていることが割りと分かりやすかったです。椎名林檎系として勝手に括っていたのですが、明らかにそこからは脱却していますね。芯の強いボーカルとギターロックサウンド中心の楽曲も前作の時点ですでに完成度は高かったのですが、より曇りない明快なメロディーラインが増えた印象が強いです。前作のレビューでも似たようなことを書いていますが、過剰な重たさを感じないのが他の情念系の女性SSWとは大きく異なる点であり、聴き終えても爽やかさが残ります。アルバム構成のテンポの良さが非常に優れており、繰り返し聴きたくなる作品です。

★★★★★


上品で気丈というイメージが強い黒木という苗字に憧れる


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