hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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東京エスムジカ「Invitation to the new journey」 

Invitation to the new journey
東京エスムジカ「Invitation to the new journey」
2004年結成の男女3人組ユニット、東京エスムジカの2011年の再始動後初となるアルバム。
世界の民族音楽をモチーフにした色とりどりの楽曲により『新しい旅』に誘ってくれる名盤です。

「ラルハラクルリラ」は疾走感溢れるアラビアンテイストの曲。うおーいきなり中毒性高い!"ラルハラクルリラ夢幻の空へ"とおまじないのような言葉で魔法の絨毯で中東の夜空を縦横無尽に飛び回るイメージ。
「まほろばさがし」は和風エレクトロで実にテンポがよく耳に残る。和風ベースでありながら中国音階で二胡もアレンジに取り入れているのが特徴。オリエンタルに属する国どうし音楽的に親和性が非常に高いんだなと改めて感じますね。初音ミク曲として先に存在していた曲のようで、原曲を聴いてみるのも一興。

「誇り高く」は2011年の東日本大震災の一週間後に作られた曲。この曲の制作を機に再始動したんですね。打ち込み中心の煌びやかなアレンジに女性ツインボーカルの美しいハーモニーが織り交ざる。叙情的なメロディーでありながら力強いメッセージが涙を誘う。名曲。
「月見る花のこころについて」はオリエンタルで歌謡曲的なメロディーにテンポの良い展開が魅力。センチメンタルで韻を上手く踏んだ詞がこれまた秀逸なんだ。

「呼吸」はボーカルの平得さんの作詞作曲。大人しいエレクトロニカ系の小曲で安眠用におススメ。でもアルバムはここからが後半戦。
「What will we miss?」は英語詞混じりの都会的な装いで、今作の中では珍しいタイプの曲ですね。でも昔から存在していた曲みたいな収まりの良さがあります。心臓の音のようなアウトロは"心の距離を測る 試したくなるの"という詞と結びついているのかな。

「さよなら、また旅に出る君にもう一度出会うためのさよなら」は長いタイトル通り別れがテーマの曲。切なくて切なくて…な方面で過剰に寂しさを出すことなく、あっさりしたメロディーによって"君"の門出を見送る情景を想起させる。この表現が逆に胸に響きやすいのです。
「二つ星」は壮大なバラード曲。サビへ向かうまでのクレッシェンド具合がたまらなく好き。民族楽器による牧歌的なイントロとアウトロ。大サビの美しいボーカルの掛け合い。何から何まで麗しい。
「Wonderland」はポジティブに前を向いて歩く様が伝わるラスト。なんて清々しいんだ。

2013年末に出たアルバム(しかも販売形態も限定的)のため、2013年の年間ベストでこの作品を挙げている人は見かけたことはないですが、時期がもう少し早ければ間違いなく上位作品としてピックアップしていたであろう傑作。民族音楽のアカデミックさおよびマニアックさとリズミカルなポップさの融合がやはり素晴らしいですね。好きな曲しか入っていないと断言できます。『旅』をテーマに様々な民族楽器が登場していますが、これらの音が歌詞以上に雄弁に新しい世界への旅立ちを物語っています。歌詞については、新しい世界を訪れることで自分自身を顧みるという旅の側面を示しているようにも思いますね。恥ずかしながら、本ユニットとSweet Vacationを同一人物(早川大地氏)が動かしていたことを知ったのは割りと最近のことでした。スイバケを通った結果、よりポップさに磨きがかかった印象が強く、あれよあれよという間に楽しくも感動できる時間が過ぎていきます。9曲で35分(1曲あたり4分弱)とやや短めの収録時間であり、一曲一曲が非常に中身が凝縮されて濃いのですが、もっと聴きたいと思わせるくらいの余韻も残した作りになっているのが絶妙だなと。心洗われる時間を過ごせることは間違いないです。

★★★★★


当時なんで知らなかったのか、お前の目は節穴かと自分を問い詰めたなるくらいの名曲。


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