hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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ROTTENGRAFFTY「Walk」 

Walk
ROTTENGRAFFTY「Walk」
京都出身の男性5人組ロックバンド、ROTTENGRAFFTYの5th。
「古都のドブネズミ」の異名を持ち、その音楽性はパンク、ミクスチャー、HR/HM、歌謡曲を背景に持つロックが軸となっています。2001年デビューとそこそこ経歴が長いバンドですが、アルバムを聴いたのは今作が初です。

「STAY REAL」はリード曲。この曲が今作を聴くきっかけになった入口だったわけだが、熱い彼らの音楽性を凝縮させたようなインパクト大な曲に仕上がっている。何言っているかよく分からんが何が始まるのだろうとワクワクさせるデジタルなイントロ。割りとベタな部類だと思うがノリのいいバンドサウンドが導入され、デスボイスを端から繰り出すAメロ、テンポを加速させるダンサンブルなBメロ、一旦落ち着き払ってサビへの推進力を生むCメロ、そして絶頂を迎える熱いサビ。Bメロがアクセントとして非常に効果的で、その後のCメロで一度しんみりモードに入るのも起伏があって面白い。終盤も泣きのメロディーが入ってきており、ただやまかしいだけのバンドではないなと思わせる。
「ill-usion」は生音主体のハードなアレンジだがなんか心地よく感じる。ほとんど意味を持つ詞という感じではないがサビの走りっぷりは好きだな。掛け合いもツインボーカルとして実に上手く機能している。

「金色グラフティー」は印象的なリフに始まり、語りのAメロとノリの良いBメロを経てサビへ。上手いこと各パートを接合した感こそあるが、サビに来て急に一般リスナーにも馴染みやすいキャッチーな歌謡メロディーが飛び出す。このあたりのセンスはゴイステもとい銀杏BOYZに通じるものがあるが、この手のパンクロックってこういう求心力に長けている人が多いですよね。激しいなと思わせておいて、あれっ意外とJ-POP的で聴きやすい部分もあるぞ的な。どこまでの意図があるかは知らないが、イントロから徐々にリスナーの間口を広げていくようなスタイルとでも言うべきか面白い構成。後半の暴れっぷりもこのサビへ帰ってくる安心感があってこそ良く感じるのかもしれない。
「鬼ごっこ」も好きな曲。初っ端から歌謡ムードを出してきて入りやすいのでは。構成のアシメントリーぶりは飽きがこないねえ。もっと聴きたいなと思うフレーズを贅沢に小出しに使っている印象。作曲の労力を考えると普通に曲作るより大変そうだが。
「灯」はシャウト多用気味だが、サビのメロディーは相変わらず聴きやすい。構成は前曲に比べるとかなりシンプル。

「Walk」は男気一本なボーカルが映えたストレート曲。アレンジもいろいろ動き回っているが比較的控えめ。途中聖歌隊みたいなコーラスがふと入ってきて、あれクリスマスソング?という気分になったのは多分私だけだと思いたい。
「I & I」も取っ付きやすいタイプの曲かな。ベンチャーズに代表されるテケテケなアレンジを入れてきたりと短い曲ながらスルーさせない要素が豊富。
「銀色スターリー」は「金色グラフティー」とタイトル的に双璧を成す曲。京都だから金閣寺と銀閣寺に因んでいるわけか。爽快な突っ走りぶりがたまらん。
「NO THINK」は清純派か。いや言葉おかしいか。アレンジにピアノも入っており、今作の中でもかなり優しいタッチの曲。
「リンカネーション」も割りと人を選ばない聴きやすい曲かな。ただ本当に人に薦めたいのは長々と書いている曲なんだけど。
「Error...」は2分弱の曲だが、再びアクセル全開モードを取り戻す。ここでブラス入れてくるとは憎いアレンジだね。
「D.A.N.C.E.」はタイトルに偽りなしのデジタルなダンスロック。おー気持ちいい。改めてなんで今まで知らなかったのか謎だ。一昔前のバブリーなアレンジではあるが、反射的に体が動くくらい良い出来。中盤に1曲目の「STAY REAL」に近いフレーズが再登場するのもアルバム演出的に面白い。というかこっちの方が既発だから別に意図はないか。

2011年リリースのベスト盤2枚のそれぞれの1曲目を収録する等、彼らの中でも最高傑作と銘打ったアルバム。他作品との比較は現時点ではできないが、絶対評価をしてもかなりの秀作ではないかと思います。はっきり言って数年前は聴いていなかった類の音楽なのだが、激しさと熱さに入り混じる哀愁の引き出し方が他のバンドと負けず劣らず巧い。一見ハードで人を寄せ付けない印象を与えつつも全体を見渡せば歌謡ポップスとしても優秀なメロディーラインが豊富にあり、ただのロック一辺倒に終始していないという印象。比較的短い曲でもアレンジに一工夫あるところも力業だけではない部分を見せており好印象。歌詞については、ノリと語感でカバーしている部分も多々あるが、しっかり歌い上げる部分については真っ当で普遍的なメッセージソングという具合。自らをドブネズミと称しているあたり、なにくそ根性みたいな男気も軸となっている。昨今、完全に洋楽の影響しか受けていないような邦楽バンドも数多いるわけですが、やはり私としてはこういう日本的要素が詰まったバンドに傾倒したくなりますね。

★★★★☆


この女性が置かれている状況が何なのか知りたい。


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