hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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アルカラ「むにむにの樹」 

むにむにの樹(初回生産限定仕様~デジパック)
アルカラ「むにむにの樹」
神戸で結成された男性4人組ロックバンド、アルカラの6th。
おとぎ話をテーマに、これまでの作品に比肩する揺るぎない安定感を見せてくれた一作となっております。

「名探偵ミスタ相棒はジョニー」はリード曲。イントロから早速捻りが効いていて良いね。"名探偵ミスタ"と"相棒"の"ビーグル犬「ジョニー」"が事件を解決するというテーマ。そこまで細かいストーリー仕立ての曲ではない。中盤の歌詞に生真面目な部分が窺える。
「藤壺のキミ」はタイトル的に源氏物語から拝借していることは明白だが、古語的な言葉遣いの割りとシリアスな内容。アレンジ自体もおふざけなしの硬派な作り。
「おうさまと機関車」は前曲と打って変わって目まぐるしい展開の曲。大の大人が"シュポポー シュポポー"と歌っているが、そのインパクトは凄まじい。"機関車とばす"という歌詞がどう聴いても『きかんしゃトー○ス』と聞こえるのはもちろん狙いなのだろう。
「むにむにの樹のおはなし」はオリジナルストーリーのおとぎ話だが、どこかで聴いたような感じ。おっとりした曲調。特に深い意味を込めた歌詞もここでは存在せず、あれ?そんなベタなオチ?とお笑い目線的にはシビアな評価。

「踊れや吸血鬼」は歌謡成分が濃いめの曲。テーマの今更感こそあるが、コテコテなメロディーがやっぱりクセになってしまう。
「はとのさんぽ」はインスト曲。彼らの作品の中で最も安定している楽曲はインスト部門ではないかと常々思っているのだが、今回も良かった。ベタなフレーズをだいぶつぎ込んでいるのだが、バイオリンによるコミカルとセンチメンタルの狭間を行くメロディーラインが秀逸。
「ネコとおさかな」はネコとさかなのラブソング(?)。身分違いの恋、というか捕食-被食関係やんけ。面白いテーマである。さっぱりと歌いこなすボーカルが好印象。
「お花売りの少女」はタイトル的に『マッチ売り』が元ネタなんだろうけど、それにも匹敵する切実さを漂わせた曲。とことん真っ当を貫いた路線。

ボーナストラックは、スーパーファミコンでシムシティをやっていた子供時代を想起させる楽曲。カセットフーフー懐かしい。毎度ボーナスもしっかり作りこんでくるよなあ。本編以上に手が込んでる可能性が。「半径30cmの中を知らない」のフレーズが不意に飛び出した時に謎の感動が。そして最後のグダグダな会話シーンで見事にそれをぶち壊してくれるおまけつき(笑)

『ロック界の奇行師』として他バンドにはない独自の色をこれまでも見せてきたが、これほどまでに作風がぶれずにどのアルバムも秀作に仕上がっているバンドもそうはいないと思う。『奇行師』を名乗っているが、基本的に彼らは真面目だ。よりポピュラーな存在のスピッツの草野マサムネ氏の方が実はトリッキーなくらいである。今作はおとぎ話の世界をモチーフに、童心を大事にする反面、大人で真面目なメッセージに富んだ楽曲が並んでいる。意外と明確な回答を提示しているものは少なく、何かしらの余韻を残したところで留めている詞が多いのも特徴。この辺がただのコミックバンドとの大きな違いだろう。音楽面としては特に大きく志向が変わった様子はなく、歌謡曲、ポップスのリスナーにも馴染みやすいキャッチーなメロディーが中心。技術面も申し分ないし、メジャーシーンで売れる要素はいくらでもある。若手バンドの間でも兄貴分的な存在になりつつあるバンドであるが、さらなる飛躍を期待したい。

★★★★☆


よく観るとツッコミどころ満載。


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category: アルバムレビュー

MAMADRIVE「愛の包丁」 

愛の包丁
MAMADRIVE「愛の包丁」
神戸出身の男女3人組ロックバンド、MAMADRIVEの2ndミニ。
ドロドロでサスペンスな愛憎劇を予感させるジャケットですが、前作に引き続き素晴らしい出来ですね。

「秘密犯罪」でつかみはOK。穏やかではない世界に一気に引き込まれる骨太なロックサウンド。終盤のギアの変え方もぞくっとくるね。
「狂い咲き」はリード曲。イントロで勝負あったも同然。これまでの楽曲からもモチーフが引用されている箇所があるが、和風で歌謡曲的でダンサンブルでキャッチーと素晴らしい内容。狂気的だが、構成が崩壊するほどリスナーを突き放すわけではなく、非常に聴きやすい仕上がりにしているのが上手い。
「カラスと目玉」は割りと淡泊でちょっとコミカルでもある語り的ボーカルで始まり、サビは一気にダイナミックな展開を見せる。このくらいの演奏をいとも簡単にできる女性ボーカルバンドが続出していて嬉しい限り。
「花屋敷炎上」は「狂い咲き」に並んで和風で狂気的なロックが存分に楽しめる。今作で最も和で妖艶な歌詞だが、基本的には踊ることがメインのようで。イントロからアウトロまでまるっと身悶えするカッコよさ。
「人造人間」ではSF路線に。オルタナ系は割りとロボットとかこの手のテーマが好きな様子。実際に「戦闘型ロボット 君と僕」という曲も前作には収録されているし。狂って踊ろうの流れから雰囲気を変えて、エモーショナルにポジティブなテーマを歌い上げる曲となっている。
「最後は僕にちょうだいよ」も乗っけからノリが良い。男目線の恋愛詞だが、女性が歌っているからこそ成せる清々しさみたいなものが感じ取れる。実際、男が歌ったらキモい人呼ばわりされる可能性が。性別の違いに違和感なく聴けるのはフィクションの世界にどっぷり浸かった後だからか。
ボーナストラックは奇妙な語りから始まるピアノやブラスを取り入れたアレンジの楽曲。ピエロや狼男が出てくる常套的ホラーな世界。おーこわいこわい。

元ネタは映画「愛のコリーダ」。そのため、和風要素を強めた作品となったと言える。わずか6曲ながら全曲キラーチューン相当の凄まじさ。ボーカルがいろんな面でそこまでロック寄りではない点が、楽曲への取っ付き辛さを解消してくれる一つの要素となっており、内容のエグさの割には後を引かず、個人的には爽快にすら感じる。トリッキー過ぎずコテコテ過ぎずな絶妙なバランスぶりは健在だった。ボーナストラックではバンドの楽器以外の音を取り入れていたが、こちらも良いハマりっぷりでいろいろ聴いてみたくなる。2012年の赤い公園、2013年のtricotという流れを考えれば、次に来るのはまずこのバンドで間違いないはず。メンバー構成的にはGO!GO!7188の系譜と捉えてもおかしくないか。増々期待の存在。

★★★★☆


外国の方にも紹介しやすい『和』なMV


category: アルバムレビュー

swim me「WONDERWORLD」 

WONDERWORLD
swim me「WONDERWORLD」
福岡を中心に活動している男女4人組ファンタジックロックバンド、swim me(スイミー)の1stミニ。
女性ボーカルがバイオリン弾きでもあるというのが大きな特徴のバンドです。突き抜けた爽快さ溢れるポップな楽曲が詰まった一作となっています。

「ヒカリへ」はサビイントロで始まり、キラキラとしたエレクトロアレンジを交えたアッパー曲。間奏のバイオリンの音色が気持ちの良いアクセントとなっている。
「wonderworld」は前曲ほどの勢いはないが、同じくアッパーな部類の元気な曲。ジュディマリの正統派フォロワーな雰囲気も若干。合間合間に入ってくるバイオリンがやはり際立つ。
「タイムマシーン」はタイトル通りSFの内容を含むが基本は恋愛詞。近未来っぽくピコってますね。
「星と君とダンス」はダンサンブルに元気いっぱいな曲。悪くはないんだけど、オリジナリティの面では少々厳しい気も。バイオリンはどこ行った?
「もしも」は今作唯一のスローバラード曲。バイオリンがボーカルとともに入ってきており、最もらしさが出せているのでは。後半の盛り上げ方も良いが、そこまで詞に引っかかるものがないのが残念。
「うさぎになりたい」はボーナストラック的な小品。ローファイな録音のシンプルな曲。男性陣もボーカル参加。まあ特に言うことは…

『ファンタジックロック』と称しているが、幻想的で物語性の強い詞ではなくJ-POPの範疇でも見られる恋愛テーマがメイン。詞に関しては思った程面白味がなくありふれた感じがする。バイオリン演奏が特徴なのだが、ボーカルがそれを担当していることもあるので、そこまで曲の核となるところで音が使えていないのがもったいない。そもそもバイオリンの弾き語りってできるのかと疑問に思って調べたが、どうやらできるにはできるらしい。ただ、アッパー曲ではさすがに大変だろう。そういう背景もあるので、割りとエレクトロな音も多用しておりバイオリンは間奏でガッツリ入れるといった感じの曲が多い。もう少しアレンジに組み込んでバンドの個性を強めて欲しいところだが。というわけでアレンジ面を差し引けば、裏表のない可愛げのある女性ボーカルのポップバンドという感じで、なかなかの激戦区に入りこんでしまう。キャッチーな音作りはメジャーの第一線で流れているものと遜色ないので、J-POPファンにはまず聴いてもらいたいですね。

★★★☆


福岡の女性ボーカルバンドはどんどん出てくるね。


category: アルバムレビュー

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