hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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9mm Parabellum Bullet「Dawning」 

Dawning (完全生産限定盤)(DVD付)
9mm Parabellum Bullet「Dawning」
横浜で結成された男性4人組ロックバンド、9mm Parabellum Bulletの5th。
歌謡曲をベースとした音楽が多い独自路線で、凛として時雨に並ぶ音のデカいバンドとして昨今のロキノン系を牽引する彼ら。私が聴き始めたのは「Black Market Blues」の頃で割りとベタな入り方をしましたが、すっかり常連として定着していましたね。今作は昭和歌謡の要素が輪をかけて強くなり、全編強力な楽曲を敷き詰めた自他共に認める傑作となったと思います。

「The Lightning」から勢いのあるスタート。2番の歌詞が好きだったりする。ダイナミックな間奏が一番の見せ場でしょうか。"あきらめるのは飽きたのさ"は言ってみたい。
「Grasshopper」は"ウィルス"だの"時限爆弾"だの厨二全開の熱い曲。掛け声が入るサビの疾走感がたまらない。
「Answer And Answer」は直近のシングル曲。超コテコテの和風イントロに始まる名曲。いやー大好き。ブルーチーズやくさやの如くこのクサさが良いのですよ。
「Zero Gravity」もダンサンブルに勢いを殺すことなく突き進む。短い曲ながら間奏も含めて美味しいところが凝縮されているなあ。

「シベリアンバード ~涙の渡り鳥~」は最初イントロを聴いた時、失礼ながら笑いそうになった。ロシアン演歌ロックですね。そんなジャンルは皆無ですけど。シベリアンだからロシア民謡な雰囲気を出しているのだろうか。ホントに面白い。アウトロの転調も良い。"鳥が"がTriggerに聞こえるのは別に意図していないはず。
「Scarlet Shoes」もこれまたイントロから好き。凄まじきノリの良さ。
「コスモス」はさだまさしリスペクトかどうかは知らんが、しっとり系のフォーク寄りな曲。今作、ギターリフが冴えわたり過ぎていてコワいくらいなんだが。
「Wild West Mustang」は西部劇BGMなインスト。ベタベタだなあ(褒め言葉)。保安官って幼い時意味が分からなくて、ホワンカンみたいな謎の固有名詞で覚えていた気がする。どうでもいい話。

「Starlight」は舞台は砂漠ですか。比較的抑えめのアレンジだが、よく分からない音が入り混じっている気もする。
「ハートに火をつけて」はもうタイトルからしてね、クサすぎますよ(褒め言葉)。一歩間違えればJITTERIN'JINNになるスレスレのラインな出だし。これまたちょっと怪しげな間奏、アウトロが聴きどころ。
「Caution!!」は重低音アレンジの比較的純粋なロックナンバー。単体では悪くない出来だが周りがクセが強すぎて印象に残り辛い。
「黒い森の旅人」はリード曲。シネマティックな情景描写でこれまで以上に洗練され深遠さも窺える。器用さが一段と増したように思う。
「The Silence」はラスト曲だが、ここに来てさらにテンポ高めにブッ飛ばす。展開がコロコロ変わる。どこが"Silence"やねんと言ってはいけない。

歌謡ロック、果ては演歌ロックと揶揄される彼らであるが、今作は『そうですけど、何か?』と言わんばかりの姿勢でこの路線をさらに強化して独自色を打ち立てた作品だと思います。これまでの作品では正直なところ面白味のない曲が多少はあったのだが、今作に関しては外れが一切見つからずアルバムの流れとして飛ばしようのない並びになっていました。
楽曲の特徴としては、粗暴さの中に光る歌謡フレーズの存在が多くを占めているわけだが、今作は荒っぽさは残しながらも雑味がなくなって聴きやすくなった印象がある。無駄な音、不協和音が減ったのだろうか。時雨同様、音に慣れたというのも多かれ少なかれあるのかと思うが、アルバムを通して聴いても重たさをあまり感じさせない内容だった。ボーカルは初期こそアレコレ言われていた記憶があり、他と比較しても決して上手いとは言わないがこれはこれで味が出てきたなと。歌詞で描かれているのは端的に言えばフィクションの世界であるが、昭和歌謡の名曲の数々を辿ればどこかのある国のお話みたいな詞世界のものは少なくなく、そういう面でも彼らは歌謡曲を上手くロックとして継承しているのではないかと思う。何はともあれ、こういうバンドは日本でしかまず存在し得ないだろうし、今後の邦ロックシーンを引っ張っていってもらいたい存在だとますます思うわけです。

★★★★☆


黒い森ってモノクロにしているだけじゃ…


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