hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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ももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」 

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ももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」
週末ヒロイン、ももいろクローバーZの2nd。
もはやその人気は歴然。対AKBグループの急先鋒として各所で引っ張りだこな彼女ら。今作は、今年出たアルバムの中でも一二を争うぐらい腐るほどレビューがあるので、正直スルーしたかったのですが、今年の課題図書ならぬ"課題CD"な気がするので一応レビューしときます。書いてみたら意外と筆が進んで一応どころではなくなった…

まずアートワークですが、まさにアイドル=偶像という本来の意味を思わせるジャケットはいろんな意味で話題になりましたね。発想の根源がどこにあるかはさておき、アイドルなのに顔を出さないとか攻撃的な雰囲気を漂わせる仮面とか、いろいろ考察し甲斐のある謎を含んだものになっているとは思います。もちろん斬新だから良いとは限りませんが、アイドル戦国時代、こういう奇の衒い方や売り方に工夫がないと生き残れないという状況であるのは確かだと思います。

さて、本編の内容。カルミナ・ブラーナから始まる「Neo STARGATE」は思いっ切り壮大にスタートして彼女らの唄が始まったらズコーってなるのを狙ったのか狙ってないのかは知らないがそういう曲。昔はエヴァからクラシックに入るみたいなネタがあったが、最近の若者はももクロからクラシックに入るのか…アルバム曲の中では好きな「仮想ディストピア」は作曲を一連の流れの中で作ったのか疑わしいぐらいパート間のつなぎ目に違和感がある。ほのかなトリッキーさを個人的には感じたんだがこれは私の感受性の問題?
前山田健一の「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」はシングル曲ながら今作のテーマに則した(無駄に)壮大な曲。彼の作曲は賛否両論あるようですが、私は好きですね。ベタの使い方をわきまえている。1曲目からの流れを考えるとクドくなってしまうのが欠点ですが。いとうせいこう作詞のラップ曲「5 The POWER」でようやく箸休め。ラップ曲が箸休めっていうのも凄いがなんか落ち着く曲。
大槻ケンヂ作詞の「労働讃歌」は前作寄りなぶっ飛んだテーマのシングル曲。同じ"義務"でも"納税"をテーマにした曲なんか出した日にゃさぞ叩かれるんだろうなあ。あと、この曲から石川啄木にポロロッカする人がいたら凄いと思う。「ゲッダーン」はシンプルアレンジがアレンジ過剰な楽曲群の中で目立つ曲。
ティカα(やくしまるえつこ)の作詞曲の「Z女戦争」。本来のシュール路線が薄めでかなり彼女らに寄せた作風になっている。元々評価はしていたが、普通にやればできるじゃんとまるえつの方の可能性を確信してしまった曲。やっぱりこのくらいの人数の方が遊びが作りやすくて良いですよね。それにしても、まるえつも偉くなったもんだ。自分も同日にとんでもないアルバムを発売しといて。
第一部完みたいな締め括り感のある「月と銀紙飛行船」。SF的なリード曲「BIRTH Ø BIRTH」。この辺でお腹いっぱいなんだが。と思ったらこの後の曲も結構良いんですよね。詞の歯切れが良い「上球物語 -Carpe diem-」。なんか懐かしい作風な「宙飛ぶ! お座敷列車」。全体的に懐かしさも狙っているとは思うが元ネタを拾い切れん。
布袋寅泰作曲の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」。布袋氏の音楽は別に好きでもなんでもないが、この曲は良かった。"行かないで..."のところがやっぱりいいですよね。ダンス的に。ラストの「灰とダイヤモンド」は合唱曲みたいな清純派路線。冗談なしにNHKに採用されそうでコワイわ。

前作との比較で考えるとアルバム全体としての統一感は強くなっていると思います。近未来的、宇宙的な壮大なスケールを持つアルバム曲が多くアートワークとの親和性も高い。ただ、本来のごちゃっとした下世話的な魅力は薄れてしまったかなと思います。もちろん全部が全部高尚な音楽になっているわけではなくて、"高尚+下世話"のヒットの方程式には則したものになっているとは思いますが。完成度は確かに一般的に言われるように非常に高い。純粋なアイドルのアルバムを滅多に聴かないので水準が分からないが、多分ここまでコンセプチュアルなものは作っていない気がします。あとは好みの問題なので前作の方が良かったという意見が多いのもよく分かります。私もどちらが良いかはあまりはっきりしていない。
今更だが、初期は前山田一人奮闘してたイロモノっぽいアイドルだったのにいつからこんなデカいことになったんだ?往年のスターを続々と制作陣に取り込んでいるので、若年層だけでなく中高年層にもウケがいいのも戦略的には上手いですよね。若者よりおっさんの方がお金持ってますしね。今後の音楽ビジネス的にはやはりファン層の厚さというのはかなり重視すべき点ではないかと思います。ここが薄い音楽ばっかりだから邦楽は終わったとか言われてるんじゃないかと。

★★★★☆




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