hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

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タルトタタンの2作品 

今回は、元相対性理論の真部脩一と西浦謙助がプロデュースを手掛ける女性2人組ユニット、タルトタタンの同日リリースの2作品を紹介します。自分でも好きなのか嫌いなのかわからない支離滅裂レビューです。


1st LIVE @ SHIBUYA WWW
タルトタタン「1st LIVE AT SHIBUYA WWW 20120901」
2012年9月1日に行われた初ライブの音源を収録した作品。この時点でメンバーがすでに初期から一人交代しているのでオリジナルアルバムとは"声"が異なる。私は初期にいた小野さんの声が一番好きだったので、このアルバムについてはあまり語ることがない。田渕ひさ子も参加しているバックバンドの演奏は手堅くて安心感があり、今作の一番の聴きどころ。2人がお互いにキーボード演奏するのもまあいいんじゃないでしょうか。ボーカルは聴けなくもないが特別ライブならではの良さがあるわけでもない。逆に素人臭く若干ハラハラさせられるあたりに面白味を感じれば、もうそれはタルトタタン中毒者に違いない。元々9曲しかないオリジナルをなぜ2曲削ったのか。「モカモカ」はどうした。


TETRAD ENHANCE~tartetatin remix album~
タルトタタン「TETRAD ENHANCE」
こちらはリミックスアルバム。1曲ごとに違うアーティストがリミックスを手掛けています。私が知っていたのはtofubeats、DJみそしるとMCごはん、そして西浦謙助くらい(ちゃっかり参加してる)。この手のジャンルのアーティストはホントにわからない。気になったのは Lil'諭吉の「恋するカレンダー」、(S_S)の「しょうがないマイラブ」、okadadaの「epoch making love」の3曲ですかね。「しょうがないマイラブ」はファミコン風アレンジでYMCKみたいだ。「epoch making love」はいろんな音が混ぜこぜになっているが凄く洗練もされていて気持ちがいい。西浦氏の「モカモカ」はパーカッション地獄でジャングルに迷い込んだような気分になる。本人初のリミックスらしいが個性は他と比べても負けてないですね。私はほとんど知らなかったが、メンツは豪華なようなので玄人受けはするのかな。自分が知らないものを玄人の趣味にすり替えるのも問題ありですが。



2012年6月にデビューしたユニットであるが、第1期メンバーは学業専念のため今作をもって早くも卒業。現在(2013年6月)は新メンバー2人が決まりライブ活動を始めているタルトタタン。メンバー入れ替えの驚くべき速さとか活動の不安定さが垣間見えて正直大丈夫なのかとは思ってしまう。バイトでやってるんじゃないんだから。比べるのも悪いですが、やくしまるえつこは割りと地に足の着いた活動をしていますしね。だからまるえつに「私が本体だ」って感じで切られるんだよ。
このブログで彼女らを初めて知ったというような人は少ないとは思いますが、今作を聴く前にまずはオリジナルの「テトラッド」を聴くことからお薦めします。自分で紹介しておいてアレだが、この2作まで聴くのはよっぽどの物好きなんじゃないだろうか。


手頃な動画が見つからないのでハナエちゃんをどうぞ。似たようなものです。


category: アルバムレビュー

cinema staff「望郷」 

望郷 (初回限定盤)
cinema staff「望郷」
岐阜出身の男性4人組ロックバンド、cinema staffの2ndフル。
遅ればせながら彼らのアルバムを聴くのは今作が初めて。残響レコード所属でありながら2012年にメジャー入り。続々とハマりつつある残響系バンドの中で、やはり見逃してはいけない存在でしたね。時に攻撃的、時に温もりのあるバンドアンサンブルに優しい好青年的なボーカルが魅力的。

「望郷」は故郷・岐阜を想うタイトル曲。懐かしい曲から引用すれば、要は"思えば遠くへ来たもんだ"である。2分過ぎたところから動きのあるサウンドに転じる展開が好きです。全体通して言えることだが、曲の長さの割りに歌詞は端的であり、間奏でも聴きどころが多い。
「西南西の虹」はシングル曲でJD2月度マイベストに投票済み。「北北西に進路を取れ」というヒッチコックの映画もありましたが、この曲も一つの方角すなわち一つの方向に向かって真っすぐに進んでいく姿が表されています。ただただカッコいい。この方角に虹が見えるということは太陽があるのは東の方で、情景としては朝になるわけです。朝から虹が見えるのはいい光景ですね。

「待合室」は駅の待合室でのちょっとした出会いの風景が描かれる。いわゆる一目惚れみたいなものでしょうか。"チェックチェックチェック"と可愛らしさが入り混じるポップ調なアレンジ。なんだか別のバンドみたいだ。
「いたちごっこ」は渋いベースから入るダンサンブル曲。反響するボーカルがタイトル通りのループ感を出しています。
「あのスポットライトを私達だけのものにして」は「オペラ座の怪人」のような舞台作品を意識した曲らしい。洒落たテーマですね。現物を私も最近観に行っているので入り込みやすかった。
「夏の終わりとカクテル光線」は高校球児に捧げた歌。夏の終わりほど季節の変わり目として切なくなる情景はないでしょう。そうだ、熱闘甲子園のBGMに流そう(提案)…と思ったらもうテーマソング決まってたんかい。
「蜘蛛の巣」は超攻撃的シャウト曲。何言ってるのか分からん。前曲でちょっと哀愁に浸っていたところにこの仕打ちかよ(笑)the cabsの時も思ったがこういう曲を入れるのってマストなのだろうか。ニーズがあるようにはあまり思えないのですが。

「革命の翌日」は今の日本ではフィクションのように感じる戦争がテーマであるが、決して社会派のような曲ではない。「西南西の虹」に並んでカッコいいと思った曲。
「小さな食卓」は家庭が描かれた「望郷」同様に郷愁が感じられる曲。MVに出てくる家族はアレだが…
ラストの「溶けない氷」は9分強の大曲。チェロが入りクラシカルに壮大な雰囲気が全面に出ている。詞は「望郷」ともリンクしており、アルバムとしての一貫性が感じられて素晴らしい。

ロックバンドのアルバムであることは確かだが、中身は非常に優しい。時に激しいサウンドのものもあるのだが、声と言葉によってうまく中和されている。テーマとして上京して離れた故郷への想いがバックグラウンドにあるのも大きな理由だと思います。「俺は東京に出てスターになるんだ」的に上京してきた本来の反骨的なロックとは姿がだいぶ違うが、ある意味凄く素直であり日本人的な感性としてはこちらの方が響きやすいのではないかと思います。
そして最近、アニメ「進撃の巨人」のEDに大抜擢されることが決定。なんだこのタイアップはと思ったらリンホラと同じポニーキャニオンに属しているからか。どんな音楽に仕上がっているのか楽しみです。これから快進撃が始まりそうな予感。

★★★★


岐阜は縁もゆかりもない土地であまり何があるか知らないなあ。岐阜、ギフ、若鶏のエヒフ、オオグンタマのエヒフ。


category: アルバムレビュー

小南泰葉「キメラ」 

キメラ
小南泰葉「キメラ」
兵庫出身の女性シンガーソングライター、小南泰葉の1stフル。
2012年は2作のミニアルバムを出す等、注目の新人として精力的な活動をしてきた彼女。音楽活動から離れていた時期を含めると意外と下積みが長く、今作はそうしたこれまでの活動の集大成と言うべきベスト盤的な内容になっております。注目を集め始めた頃から、椎名林檎フォロワーの筆頭みたいな言われ方をしている(と私は思っている)のですが、今作をしてようやく彼女のオリジナリティーが明確になった気がします。

序盤は彼女の代名詞的な痛快なロックナンバーが立て続けに2曲。「嘘憑きとサルヴァドール」は1stミニより。一番好きな曲。"かみさまのいうとおり"や"指きりげんまん"といった誰でも知っているフレーズを上手く散りばめている。サルヴァドールと言うと私はダリを思い浮かべるのですが、そもそもの救世主という意味で使っているらしい。独特の死生観や宗教観があるというべきなのか扇情的なフレーズでインパクト重視なのか。いろいろ考えてしまうが、畳み掛けるようなスピード感のあるサウンドを純粋に楽しむだけでも十分良い曲だと思います。
『「善悪の彼岸」』は単体ではいい曲だけど前曲と雰囲気が被り過ぎているのがちょっと難あり。今作は全体通すとだいぶ頭でっかちな印象を持ってしまった。
リード曲「やさしい嘘」はこれまでの主流とは違う大人しいアレンジの曲。音楽と詞のバランスで言えば一番しっくりくる曲。サビの詞がストレートでなかなか切ない。"泰葉と変な名がついて"と謎めいた彼女のパーソナルな一面も見られるが、相変わらずJ-POP的な僕っ子なのであった。
シングル曲「Trash」は得意パターンである光と影がテーマとしてある。構成次第でもうちょっと盛り上がれる曲だと思うのだが、いまいち乗り切らずに終わる。

新曲揃いの中盤は結構頑張っているなあと思いました。
「パロディス」は曲調は愉快な方だが、歌詞はシニカルな雰囲気。"芸術は何時の日にも報われない"だとか"芸術は探偵が調べ上げ 折角引いた他人との境界点も線も蹴散らしてしまった"のあたりに強い主張を感じる。「コウモリの歌」はどこら辺がコウモリなのか行間が読めてないが、シンプルなアレンジで落ち着く。
「Drink me」はカオスさも混在したロック曲。韻を踏む複雑な歌詞のAメロに対してサビは英語詞で思いっ切りシンプルに。「パンを齧った美少女」は軽快なポップロック曲。"はい再生"の中毒性の高さ。"ゲームオーバー"という詞から扇愛奈の「レベルアップ」が連想されたが別に似ているわけではない。

「世界同時多発ラブ仮病捏造バラード不法投棄」はインディーズ時代の曲でタイトルが狙いすぎて訳が分からないことになっているが曲自体は正統的。実質ラストの「怪物の唄」は刺激の強い文言が多いが"命"を軸にした曲。自らの中の怪物、キメラが吐き出した音楽。憑依系歌手と志向は近いのかもしれない。

ラスト2曲はインディーズ時代の曲である「藁人形売りの少女」と「Soupy World」。ここからは小言。なぜボーナストラック扱いの曲が2曲もあるのだろう。個人的にはボーナストラックはアルバムの流れを断ち切って蛇足的なイメージがあるのでそもそも好きではない。変にハードルが上がるせいか、あまりこの手の曲でボーナス感を感じられたことが実際ほとんどないというのも理由にあるのですが。アルバムの流れ的には「怪物の唄」で明らかに締めに入っているので、余計間が悪い感じがするのです。本人的に思い入れのある曲だとは思いますが、収録するとしたら切り離さずに曲順を考えて中に入れても良かったのではと思います。

テーマとしては生と死、光と闇、善と悪といった対立軸を据えたものが多いです。歌詞は刺激の強い、時にグロテスクなものも多いが、防衛本能が故の言葉選びのようです。理論武装ならぬ言論武装。ありのままをぶちまけるというより、あえてそういう過激な言葉を使って婉曲な表現にしている。今年の作品で言えば惑星アブノーマルと大森靖子の間くらいに位置する歌詞(と言ってわかる人がいるのか)。それとは対照的に音楽は割りと正統派ロックなものが多く、あまり奇を衒っている節がないと感じた。ちょっとクセのある類似品を聴き過ぎたせいかもしれないが。詞を意識しなければ割りとさらっと聴けてしまう。ここが良い面でも悪い面でもある気がします。線の細さのためか枯れるように歌い上げる部分については好き嫌いが出そうな気がする。1曲目並にアクがある方が個人的には好きですが、あまりにその路線を進み過ぎると、フォロワー扱いになるので難しいところ。期待はしているんですけどね。

★★★★


もっと若いイメージだったのだが、経歴から推測すると宇多田ヒカルとかと同世代なのでは。


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