hawaiibem's music blog

気になる邦楽アルバムを中心に音楽レビューをしていました。

 

7!!「ドキドキ」 

ドキドキ
7!!「ドキドキ」
沖縄出身・在住の男女4人組バンド、7!!(セブンウップス)の1st。
恋愛詞中心で音楽的にもJ-POPの王道を突き進んでいるバンド。Epic Recordsの所属ということで、いろいろな面で同レーベルのいきものがかりと類似点があるような気がします。例えば、作詞曲ともに男性陣の方が比率が高く女性目線の曲が多い点とか。決して評価が低いわけではないですが、個人的に甘い恋愛詞が苦手で辛辣レビューになりがちなのでご容赦下さい。

冒頭の表題曲「ドキドキ」から眩しいくらいの恋のキラキラモード全開。青春恋愛映画のテーマソング「弱虫さん」は映画のイメージ通りキュンキュンくる曲。この年になるとある意味聴くのが辛い…切なさも若干感じるサビはユンナの「もっとふたりで」と雰囲気が似ている。ヘタなアイドルソングよりもキャッチーで存在感はありますね。「ラヴァーズ」は疾走感があるアニメタイアップ曲。サビは途中まではいいんだけど、後半の"夏の空~"から節に少し違和感があるのは気のせいか。同じくアニメタイアップの「さよならメモリー」も勢い重視の曲。"光れ"や"回れ"の意図していることがいまいち理解できないがあまり気にしてはいけない。個人的には6曲目の「虹色」まででほぼ好きな曲が出尽くした感じ。「君と私のバラード」はバラードのカテゴリーに入るのか疑ってしまう。次の「スノーマン」をさらにしっとりさせた曲とかも作れたらメリハリが出るかもしれません。後半で一番気になったのはちょっとaikoっぽい「ブランコ」。ラストの「バイバイ」で"マイナス1℃の雨が降る"とようやく詩っぽい詞が出る。過冷却か何か?失礼、冷たい涙ということですね。

出身地の沖縄の要素も特に取り入れてなく、独創性に関しては少々魅力が薄いですが、ボーカルは可愛いらしく歌唱力も及第点、楽曲もJ-POPの常套的表現こそ目立つが安定はしているので、タイアップ次第では売れそうな予感がします。まあすでに勢いがあってこのアルバムのリリースに至っている気もしますが、明らかにネックなのはバンド名が初見では確実に読めないということでしょうか。"いきもの"はその点ではずば抜けて親しみしやすかった。いろいろ他アーティストを引き合いに出してアレですが、大塚愛、mihimaruGT、GReeeeN等々、アイドル台頭以前の00年代中盤あたりの売れっ子が好きならハマるはず。余談ですが、バンド内の女性メンバー2人の生年月日が全く同じって割りと珍しいんじゃないかと。

★★★★




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category: アルバムレビュー

猫叉Master「Crevice」 

Crevice
猫叉Master「Crevice」
民族音楽をモチーフの主体としたゲーム音楽の作曲家である佐藤直之のソロユニット、猫叉Masterの3rd。
既発曲が8曲、新曲が7曲というアルバム構成。曲順ではこれら既発曲と新曲がシンメトリーな並びになっているのは意図があってのことでしょうか。ジャケットもほぼシンメトリーなイラストですし。タイトルの「Crevice」は"裂け目"とか"割れ目"という意味を持つ単語。アルバムコンセプトとの関係はなんだろうと全体通して聴いて思考を巡らせたが答えには行き着かず…猫叉氏のコメントからの抜粋『飛ばすと心の再生ボタンが 爆発する仕様になっているので気を付けてね!』怖えーよ(笑)

イントロの「dawn」後の7曲は連続して歌モノ。歌モノ率高し。どうもこの人はインストのインパクトがあり過ぎるせいか、ボーカルが入る曲はおとなしく物足りなさを感じます。ただ今作に関して言えば、明るくポップでキャッチーなものが増えて気に入った曲が多いです。グッチさんやジャーニーが出てきそうな雰囲気のイントロから始まる明るさ満天の「WORLD COLOR」。瑞々しく疾走感溢れる「Clumsy thoughts」。和のテイストが織り交ぜられた「ワタリ草想」。「Not Going Anywhere」で一区切りつけて「CALL」からの流れはまさに猫叉氏の真骨頂。長めのインスト曲では唯一の「砂塵カゲロウ」はタイトルと曲が上手くマッチしていて素晴らしい。そして「カラルの月」。名曲「サヨナラヘブン」にも比肩する傑作。波打つように変わる展開にクセになるリズム。哀愁や叙情を感じるが決しておとなしくはない、ダンサンブルでもある点が魅力的。これぞ猫叉ミュージック。「Last Hometown」もタイトルだけでも哀愁を感じずにはいられないのですがこれもいい曲です。後半のインスト曲の流れが非常にいいだけに、最初の歌モノ連発の部分はもう少し変化をつけられたのではと思います。単体のクオリティーは高いは高いのですが。

ゲーム音楽とひとえに言っても、音楽自体が最も主役になる音楽ゲーム、いわゆる音ゲーは彼のような面白い作曲家が出てくる格好の場だと思います。個人的には彼のことは"音ゲー界の貴公子"と密かに呼ぼうと思っている(笑)次第ですが、一度完全新曲オンリーの超コンセプチュアルなアルバムとか作ってくれないかなあ。

★★★★




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ゲスの極み乙女。「ドレスの脱ぎ方」 

ドレスの脱ぎ方
ゲスの極み乙女。「ドレスの脱ぎ方」
indigo la Endのボーカル川谷絵音が新たに立ち上げた4人組ヒップホップ・プログレ・バンド、ゲスの極み乙女。の1st EP。
バンド名が、某お笑いコンビがエンタの神様に出演した時のキャッチコピーみたいになっていますが、これはアリなのか(笑)indigo la Endはハマりそうでまだハマっていないバンドの一つですが、こちらのバンドは一聴してすぐ虜になりました。ヒップホップ要素は確かにあるが、プログレの要素はあると言えるのか?あえて括るのであれば、オルタナヒップポップと言う感じでしょうか。

1曲目の「ぶらっくパレード」はピアノのフレーズがたまらなく好きです。ピアノだけ聴くと"テスラは泣かない。"に似てるなと感じました。句読点つながり?歌詞は分かるようで分からない部分も多いですが、"友達が~"の部分はやけに頭に焼き付く。女性メンバーの語りが入る謎展開。MVの銃撃戦も謎。次の「モニエは悲しむ」で早速"ゲス"が登場。アレンジが自由奔放で目まぐるしい展開。"酒焼け"って言葉久しぶりに聴いた気がする。語り中心の「ゲスの極み」。このあたりのクサいメッセージ性の強調は好き嫌い分かれるかもなあ。「momoe」はAメロのちょっとアンニュイな雰囲気のトラックがいいですね。BメロはなんとなくRADWIMPSが頭をよぎる。声はちょっと似てるかも。ラストの表題曲「ドレスを脱げ」はギターが前面に出たアレンジの中毒性の高い曲。終盤の茶番寸劇が意味不明過ぎる(笑)

笑いを取りにきてるのか、大真面目に"ゲス"について主張したいのか、よくわからんことになっていますが、音楽自体は変則的で昨今のオルタナロックに基本的に近いものだと思います。とりあえずindigo la Endでやっている音楽とは似て非なるものなので、元々のファンがハマる保証はないですし、逆に私みたいに面白がって聴く新規のファンができることも考えられます。今後、二足の草鞋でどれだけ真面目に活動していくのか気長に期待します。

★★★★




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